ペシャワール空港でのテロ

タイに出発した10日夜から小雨が降り始め、1週間以上も雨模様の寒空が続いている。首都から僅か1時間のマリー丘陵や(一部は3000m以上ある) カシミール、ギルギットも当然のように大雪になっている。はやー5℃と厳冬を迎えたギルギットから運んできた犬2匹、凍死させなくって本当に良かったと思う。実はアフガンに事務所を構えていた数年前には、-15℃にもなる厳冬に1匹を凍死させているので、ギルギットにおいてあった若くはない犬たちが本当に心配だった。 
今冬は数年ぶりに12月からの雨で、郊外へ行ったら早々と小麦の芽が出て翡翠のような緑を広げていた。あんなに素晴らしい緑の翡翠ならば、きっと高価であろう……と、宝石にはとんと縁のないオバハンはアホな想いにとらわれた。

それにしても… パキスタンでもアフガンでも治安は悪い…  首都に暮らす外国人たちの多くはクリスマスが近いこともあって一斉に海外へ出るようだ。普段ならば冬休みが10日間くらいと短い筈なのに、「外国人の方々はパキスタンから脱出して下さい!」とばかりに21日間もの休みだ… 
ペシャワール空港でのテロ(いろいろあるから詳細は書かない)、カーブルで続くテロ… 安心して道を歩けないのは辛い。特にオバハンなどは超ビビりなので外出時には真剣に周囲の状況把握に力が入る。「いま弾の音がしたらあの壁際に飛び込む。あの大きな側溝へ飛び込む… あのガラスの前には立たない… 等々」  昔は「危機管理」と称して、それらの緊張感も好きだったが、歳をとって身体が動かなくなって来たせいか、パキスタンでの緊張感がしんどくなって来たようだ。
とはいえ、まだまだやり残したことがあり、パキスタンを離れる気にはなれないが。