ポリオの予防接種、無期延期

毎日毎日、パキスタンでは心の沈む重いニュースばかりだ。 昨日の新聞トップニュースは、南部カラチと北西部ペシャワルで17日から18日にかけ、子どもたちへの予防接種を実施していた女性計6人が銃撃を受けて死亡したと。 また今夏の7月にはカラチ市内で、予防接種に従事していたWHOの医師と運転手が襲われ、負傷していた等。  それらへのテロ頻発でバルチスタン州では「予防接種従事者の安全への脅威」を理由に無期限で予防接種を停止すると。

このポリオ予防接種には日本政府もパキスタンに対し約9億円の無償資金協力と、50億円近い借款を出して絶滅に力を注いでいる。 世界中でのポリオ発症は99%も減少したらしいが、なかなか撲滅とまではいかないらしく、現在、強力な毒性を持つと言われている野生株ウィルスが残っているのはパキスタンとアフガン、アフリカの何処だったか…1ヶ国の世界では3ヶ国だけという。

なぜ、この予防接種従事者たちが武装勢力に襲われているか??? CNNによれば、「昨年のオサマビン殺害作戦に先立ち、その潜伏先を確認するのが目的で、米中央情報局(CIA)が予防接種を装って家族らのDNAを採取した。そしてこれをきっかけに予防接種に対して懐疑的な見方が広がっていた」と。

それにしても… タリバーンと称する(している)武装勢力たちは… 本来の(本物の)タリバーンとはますますかけ離れて行くわ… 報道が簡便に言うところのタリバーンタリバーンではないのに。タリバーン連合と称してはいる武装勢力は〇〇団に等しい面ばかりが目立つ。 女子供等の弱者を守るのがタリバーンの筈なのにな…

夕方のニュースでは、予防接種者がさらに3人が殺されたと言っている。