断食月、何時までたっても慣れない

1ヶ月間に及ぶ断食月。日の出前から日没までの飲み食いや娯楽が一切禁止。断食がイスラーム教徒の義務だとはいえ、スタッフたちの超弛緩した状態にイライラカリカリを募らせ、アドレナリンの急上昇で鳥肌が立つくらい我慢に我慢を重ねて来たオバハン。
住み込みのスタッフたちは3時半には朝食を食べ終え、それから11時まで寝てぼ~~っとした顔で事務所へ出て来る。昼間は殆ど見かけないスタッフも、日没前の6時過ぎには出て来て夕食の準備と、きょうも1日無事に断食を終えた満足感でか、食べ終えるとまたまた休息に入ってぼ~~っと弛緩しているのには、何年たっても慣れることが出来ない。オバハンも若い頃には断食を1か月間キチンと体験した、断食をしながらバシバシ働いた。その体験からするとスタッフたちの弛緩は許せない気がする。 が、今いるスタッフたちはオバハンが雇っているわけではないから、我慢するしかない。だからこの1ヶ月は地獄だった。
だが息子に言わせれば「パキスタンに暮らしながら、何時まで経っても慣れない、我慢が出来ないアンタの方がオカシイ」と。
そうかなぁ??と、これに関してはいまだに疑問だ。なぜならバシバシ働こうと思えば出来るのにと、思うからだ。スタッフたちをクビにしたらどんなに爽快だろうかと、毎日のように思い続け、我慢をして血圧が上がりっぱなしだった。


ザルダリ元大統領が2日前、逮捕された。ミスター20%と言われるほどの手数料を取っての口利き、脱税、マネーロンダリング(こんなことは前首相のナワーズや一族、ブット元首相などなども当たり前のようにしているが)など、数々の金にまつわる罪状で逮捕された。パキスタンの刑務所は学歴や、身分によって収監されるクラス(部屋)が違うので、ザルダリくらいになればエアコン付きの豪華な部屋であろう。
逮捕されるのはこれが初めてではないし、収監中でもブット女史に妊娠させているザルダリなので、今さら……という感じかも。