23March(国家建設を祝賀する日)

毎朝9時くらいから記念式典の練習開始。鼓笛隊の行進、リズミカルな太鼓の音がオバハンたちの外作業を捗らせる。鼓笛に合わせるかのよう、音速を超える最新式の戦闘機がギューンと空気を切り裂き大空を舞う(というか、キリモミ状態で上昇する)。小型戦闘機は水平飛行で編隊を組んでいるから樹木の陰で見えないが、編隊が飛んで来るたびに、音が後から追いかけて来る。

次々にやって来る各種ヘリコプターの編隊は、機体の下に大きなパキスタン国旗をはためかせ、オバハンの頭上100mくらいを飛んで行き、プロペラの風が轟々とうるさく会話もままならない。背の高いユーカリ樹は枝を揺らし、掃除が終わったばかりの庭に再び木の葉をまき散らす。
ブルーインパルスというのかな?も、5色の煙をたなびかせながら何度も何度も頭上を右へ、左へ、上下へとクルクル廻ってくれる。スタッフ達も外作業の手を休め、腰を伸ばしてそれらに見入るのが、初夏の首都風物詩と言えるかも。

毎年、23March(国家建設を祝賀する日)がやって来るたびに大統領官邸や国会に近いオバハンの事務所では家に居ながらにして編隊飛行を真近に見て楽しむことが出来る。力強い戦闘機の音も、戦闘がないことを知っているからこそ楽しめる…

大観衆の集まる式典場までは歩いても10分だが、テロを思えば怖くて見にも行けない。しかしムシャラフに変わって新しく陸軍参謀総長になったキヤニの晴れの舞台だ。式典が無事に終わるようにと心から祈ってしまうオバハンだ。
「軍隊は政治に関与しない」と言明したキヤニ参謀総長、先の総選挙でも公平さを保つ努力をしたと評判は良い。

明日21日は預言者ムハンマッドの誕生日、過激派がイスラームの敵どもへ攻撃を仕掛けないとも限らない… 週末が無事に過ごせますように。