ラール・マスジッドの再開

金曜礼拝日、モスクから静かに朗々たる声のお説教がマイクに乗って流れ出した…

軍によって制圧、取り壊されたラール・マスジッドに付設されていた神学校は、最高裁判所からの命令で復元される模様だし、先々週の金曜日にはラールマスジッド通りの鉄条網が3ヶ月ぶりに取り払われた。

鉄条網が取り払われた途端、それを待っていたかのように、未だに息子や娘が見つからない遺族らしい人々多数(50人くらい)が、平に土盛りされてしまった神学校の跡地に蹲り、棒切れで土をほじくったりしながら熱心に色々な遺品らしき物を捜している… そして、遺品探しや思い出に浸っているような遺族はきょうも引きを切らない。 

モスクは一度設置してしまうと、絶対に取り壊しが出来ないものだと聞いている。
それなら神学校はどうなのか?と考えていたものだから、復元されると聞き、何だかホッとしたような気分になっている…。 もちろん復元される神学校が、過激な組織によって運営されるのではなく、神学校としての正しい機能を備え、イスラームを正しく理解しようとする人々の役に立つという前提だが…