物乞い以下の服②

昨日に続き、きょうもブチブチ「物乞い以下」と言い続ける息子。「そう言えばアンタ・・昔、5つ星ホテルの玄関でも停められたと言うていたな。ここでの食事は高いよ、お金を持っているのかと念おしまでされたと笑っていたが。昨日、モールの入り口でも停められんかったのが不思議なくらいやで。買い物客たちはアンタを見て貧乏な外国人や、可哀想にと想ったことやろう、お金を恵んでくれる人はなかったのか?」だと。
だから何ね??と言いたいが、ここで反応すればさらにブチブチが続きそうなので我慢、我慢。で、挙句の果てが「どんな服なら気に入るねン?」と来た。お嫁チャンと相談し、仕立て屋で服を作ろうという目論見らしい。だが今までお嫁チャンがオバハン用にと仕立て来た素晴らしい服の数々は、ただの一度も袖を通すこと無く、全てがクローゼットで眠っている。オバハンの好みは簡単、簡単、①汚れ目の目立たない色模様、早い話が見た目が大そう薄汚い。②使い古して生地が薄くなりヨレヨレであり、肌に馴染むこと。③肩の凝らないシンプルなデザインであること。僅か3つの注文にもかかわらず、パキスタンの一般常識からは外れるらしくて、出来上がって来る服は仕立て屋の好みで、レースや飾りテープなど等が袖ぐりや襟ぐりに必ず付いて来る。
大昔、事務所のスタッフたちにもオバハンお気に入りのボロ服を、鋏でズタズタに切り刻まれたことがあったもんな・・「もう少し社長らしい服装をして下さい、ゴミ漁りの人たちでも拾って行きません」と。なんで趣味の一環として見てくれないのか、オバハンのボロ服。
華美なで豪華な服を纏おうとも、人間としての中味は一つと思えないのだな、発想が貧相なヤツラ共め。