小中高校時代の常に学年トップだった友人が、オリンピックの開催に突き進む菅政権・日本人の体質などについての私見を、仲間内のメールで書いてきた。さすが超優等生、理路整然そして「確かにその通り」だと思える文面。ここで披露したいがやや長文なのと、彼の断りもなしに載せるわけにもいかず凄く残念だ。でもでも超優等生の卓見の一端をチト披露したい。
超優等生曰く「世論はガースーによる無謀な五輪強行開催」などとがなり立てているが、実は十分に計算された『はかりごと』なのだと。強行開催に漕ぎつければ、今回のオリンピックほど日本人選手にとっては恵まれる大会はない。外国選手団は直前の練習もままならない「屈辱的軟禁状態」におかれる。方や日本選手団の拘束感は比較にならないから俄然有利であり、金メダルのラッシュになるだろう。すると今回オリンピックに反対していた人たちの掌返しが噴出。この難しい中でよくやった、これぞオリンピック精神と！艱難辛苦、汝を玉にスとばかり、コロナ下での艱難を克服した崇高な大会だとの大合唱が必ず始まり、金メダルの威光に全てが隠される。かくて今回の東京オリンピックはかってないほどの「国威発揚大会」となる。そして『菅総理、あなたも選手同様、困難な中、道理をわきまえない非難轟轟の中、よくぞ耐え、よくぞ開催に漕ぎつけてくれた。名総理だ！』との賞賛の声が全国津々浦々に木霊し、秋の衆院選は「自民大勝｣間違いなしと。
この構造は「大東亜戦争時と酷似」している。更に愚かなのは国民だけではない。当時、まだまだ半信半疑で、『軍部暴走』との非難まで出ていた世論が、『真珠湾攻撃大成功』・『シンガポール陥落』といった『大勝報』に接した途端、一夜にして『掌返し』で、『万歳万歳・神州不滅！！』と舞い上がったと。続いて当時の超一流知識人・オピニオンリーダーとも言うべき人々の言葉を列記、いかに国民が扇動されやすいかとも。今回も開催に漕ぎ着ければ、『一億火ノ玉 テレビノミ見入リ居ル』になる事、間違いなし。そして『勝てば官軍』なのであると結んでいた。
超優等生のメールに、さにあらん・・と心底おもったね。
