責任感

登山好きな人は、こんな不安定な世相・コロナ禍でも日本からパキスタンへやって来る。もともと登山なんてものは「自己責任」の最たるもので、とやかく言うことでもない。ただ、今年から登山申請など等のルールが大幅に変更・厳しくなって、観光省登山局に古くから居る担当官でさえも「困っています、詳細が掴めません」とのたまう始末。約2ヶ月半かかって登山許可取得にこぎ付け、お客さんは山へ向けて出発。
ただし・・田舎でなら家が1軒建つほどの現金を携帯していくのは、国内線の搭乗に際し「悶着」があるかも(前回は揉めたと)いうので半金を現地にいるガイドへ銀行送金することになった。送金に行かせた几帳面で小心者の我がスタッフ、「現地ガイドの送って来た口座番号と契約者名が違う」と、大枚の現金を抱えて(治安もイマイチな)銀行内で右往左往。ガイドと電話連絡後、新たに送られてきた口座番号・契約者の再確認。さらにはオバハンにガイドの名前、その父親の名前、奥さんの名前の確認。現地から送られて来たガイドの写真をオバハンへ転送、「この男に送金するのですが間違いはありませんか?」と、念入りの上にも念入りの確認。アホのガイド・・大きなマスクで、眼も半分しか見えませんがな・・オバハンでさえも、こいつウチのガイドだったか??と思ったくらい。
それにしても、振り込め詐欺に際しても、このくらい慎重なら騙されまい・・と想ったな。