マルガラ丘陵に出る強盗

 日本大使館からのお知らせ、「マルガラ山登山に関する注意喚起」が来た。
『週末の7日にマルガラ丘陵をハイキングしていた外国人女性3人が、3人組の男性から嫌がらせを受け、現地から逃走したところ道に迷い遭難する事件が発生。警察に無事保護されたが、ハイキングを行う際は、安全対策に十分注意し最低2名以上で行動するとともに、可能な限り女性のみのグループにならないように。また、携帯電話の電波が届く範囲で行動せよ』との要旨だ。
秋晴れが続く毎日、この季節にしか気持ちよく歩けないからと、先々日の休日にオバハンたちもマルガラ丘陵へ女・子供の8人で行った。ハイキングコースは幾つもあって、ゾロゾロ数珠つなぎ状に人の多いコースもあるが、見晴らしの良い稜線上のコースはハイキング案内に載っていないから人に出会わない。オバハンたちが先々日、歩いたコースは村人数人に3回ほど行き会っただけで、女・子供の8人だけだったら矢張り危険だったろうと想う。首都の後背にあるマルガラ丘陵は村を幾つも抱えている。そして昔から村人が強盗に早変わりすると言われているし、強盗のニュースは度々、話題になる。人に出会わない景色の良い稜線は魅力的だ、だが少人数だけではオバハンも行こうと思わない。最低でも数人で、うち必ず3人は男どもを引き連れ・・というのが、当地でのハイキング常識だ。
先々日のハイキングも機関銃を持ったガード付き。子供連れでゾロゾロ歩いていると、すれ違う村人の眼が厳しい。少し離れたところに関銃を持ったガードがいると判ると、途端に目を逸らす村人。インフレが酷い=治安の悪化は表裏一体。