後悔しきり

雨が続き、この3-4日は扇風機もエアコンも要らない。     
今までなら40℃の暑さにも「見栄を張って」暑さなど感じない顔をして動き、寒い時でもヒーターを用いず年中、裸足で暮らしていたオバハン。それが今夏は「暑い暑い」と泣き言を並べた自分に後悔しきり。後期高齢者になって単に体力・気力が無くなったのか、我慢が効かなくなったものか。しかし暑さがマシになってみると「もう少しの我慢が出来なかったものか」と、自分の喚いた泣き言に忸怩たるものがある。今になって考えてみたら喚いても涼しくはならないというのに。そして泣いていたのは僅か10日前だ。    
ああぁ~暑さに辛抱が効かず、「見栄」が張れなくなった自分が悔しい。オバハンの「見栄」は世間一般とは異なる。自分を痛めつけ、どこまで我慢が出来るか、ある意味サド的な傾向がある。本来のサド・マゾは性的な嗜好に用いられる言葉らしいが、オバハンは自分で自分を痛めつけ、どこまで精神的に耐えられるか・我慢が出来るかということに興味があると言うべきか。だからオバハンの見栄は、自分の外見(服装)や生活様式などとは縁遠い。むしろ「シンプル イズ ベスト」を生活の信条としているから、自分自身の外見(服装など)はお手伝いのオバサンたちにも呆れられるくらい超シンプルだ。    
パキスタン北方地域ギルギットの町で開いている母子保健センターでも、通って来る女性たちに口を酸っぱくして「シンプル イズ ベスト」を言い続けている。華美な服装、化粧をしたからと言って自分自身の内面までが美しくなるわけもない、まずは内面を磨きなさいと。
「シンプル イズ ベスト」は母子センターの標語にもなっている。