断食月が終わった

近年は断食を全くしないのに、年々、疲れるようになっている。何年か前までは「せめて金曜日くらいは」と思ったし、大昔は気温40℃超えの中でも1ヶ月間キチンと断食をし、スタッフたちの手前、見栄も張れたのに。 今年はコロナのせいで自粛自粛、スタッフたちにも厳命・自粛しているかどうかを見張らねばならない1ヶ月で、余計に気疲れした。昨夜は無事に新月が現れイード(断食明け大祭)を迎えることが出来るのか、どうかと本当に気が重かった。もう1日追加の断食日は耐えられない!気分は限界に近かったような気がする。こんなに待たれた断食明けは40年で初めてだ。    
今朝、日の出の直前、屋上で何時もとは異なる「礼拝への呼びかけ声、イードの礼拝は7時から」が聞こえて来た時は、心底ほっとした。「あぁ、断食月がようやく終わったのだ」と。そして自然に深呼吸となっていたから不思議だ。   
先日の突風で、隣家の4本あるスモモの木のうち1本が倒壊。80mばかり先にあるモスクの正面までが素通し、丸見えになった。ということは、モスクからも我が家のダイニングが丸見えということだ・・ 朝7時前、続々とモスクへ人々が集まって行く。モスクの消毒、3密を避ける、手足の消毒など等、政府通達の20項目の注意事項は全く守られていない。礼拝に行く人のうちマスクをしているのは20人に1人くらいだし、文字通り肩を接して歩いている。サウジアラビアではイードの礼拝は家で。さらには48時間の外出が禁止だという。エジプトでもコロナに対する対策は厳しい。    
パキスタンのコロナ感染者は5万5000人になった、死者が1133人と少ないのは、パキスタン人口の72%が35歳以下と若いので死者が少ないのだと言う。きょう古くからの知り合いが病院へ運ばれ「血栓」で亡くなったと聞いた、オバハンと同じくらいの年齢だから後期高齢者だ。コロナの検査はしなかったというが、この時期だからコロナが充分疑われる。