海外逃亡

謹賀新年!とは言うものの、イスラーム暦で日々を暮らすパキスタン、クリスマスも年末年始もなくズ~っと平日だ。夏の7ヶ月間には掃除が行き届かなかったオバハン宅、どんなに動いても汗にならない年末年始、普段は目にすることがない所までを徹底的に掃除。朝からスタッフたちに「檄」を飛ばしている。  
さて、昨日から元日産のゴーン氏が
保釈中にもかかわらず海外逃亡したとニュースで賑やかだ。報酬の過少申告や会社のお金を私的流用した、しないはさておき、楽器箱に隠れ某空港から出国したと報じられている。逃亡先のレバノンには「犯罪容疑者引き渡し条約」がないというから、なかなかヤルねぇ~と、オバハンは単純に感動している。日本と犯人引き渡し条約が結ばれているのはアメリカと韓国くらいとか。日本は犯人が逃げ込んだ相手国の法律で、刑事責任を追及する「代理処罰」の要求くらいしか出来ないという。
途上国の多くでは横領などの汚職は幾らでももみ消せる。政治家や財閥などの大金持ちは皆な、皆なお友達同士で一連の彼等が逮捕されるのは僅少だ。もっと言うなら裁判官たちもお金でいくらでも転ぶ。オバハンもパキスタンで裁判を幾つか経験したが、弁護士も裁判官も皆ではないだろうが転ぶ、転ぶ。   

お上の言う事には逆らわない、長い物には巻かれることが普通である真面目な、そして羊的に従順な多くの日本人には「海外逃亡」はびっくりする事柄なのだろうが、オバハンはびっくりしない。ゴーン氏の計画的な頭の良さに見習いたいと思うくらいだ。こうした海外逃亡なんぞは、資金力があれば簡単に出来ると想う、実行するだけの決断力が必要なだけだ。   
日本人から見れば突飛もない考え方や、価値観の中で生きている人々が世界には多いと考えるべきなのだ。