今度はアフガンの首都カーブルで、ドイツ人の女性1人が武装集団に拉致された。
昨夕からドイツ大使館は、事実の確認にやっきとなっていたらしい。
この拉致事件の問題は、市内のピザ・レストランからドイツ人女性が武装集団によって拉致されたところにある。
首都とは言え、小さな小さなカーブルの市内には、外国人が気を紛らわせたり、気分転換に行けるような場所は皆無だ。おいおいイタリアン・レストランや、中華飯店に行くくらいしか気分転換の場はない。
一般アフガン人は、ピザ・レストランへなどは足を運ばない。外国人などが行くレストランからの拉致となると、もう在カーブルの外国人たちには外食の機会が一掃される…
タリバーン政権が消滅の5年前、アメリカを中心とする多国籍軍が「自由」の素晴らしさをアフガンの若者や市民に教えるのだとばかり、笛や太鼓でダンスパーティだ、デスコだと大ホテルは一時期、賑やかだった。
ドイツ・レストランでは、生ビールが飲めるという具合に浮ついていたが、それも爆弾を投げ込まれ、店は半年も続くことなく終わった…
ここ一年は、街頭でジュースと並んで売られていたビールやアルコールも再び陰を潜め、タリバーン(原理主義者)の言う「清浄」なるアフガンに少しは戻っているのかも。
タリバーンにとっては政権の奪還はむろん、やはり真のイスラーム国家の樹立が大目標なので、在アフガンの外国人たちは自分の国ではない、よその国アフガンに暮らさせて頂いているという認識を持ち、イスラーム的に反する目立つ行為を慎まなくては…
男と2人、静かなレストランで食事など… 原理主義者から見れば、反イスラーム的な行為だったのだろうなぁ…(タリバーンのよる拉致の犯行声明はでていないが)