淡路島

昨春は浅田次郎の大名倒産にドップリ嵌り(これも数回は読んだ)新潟は村上の塩鮭に憧れ、現地へ行った。同じように、この10年間で数回は読んだ、司馬遼太郎の「菜の花の沖」 大自然を相手に力いっぱい闘う主人公:高田屋嘉平の生まれ故郷、淡路島へ行きたいと、この数年は切望していた。その淡路島へ50年来の山仲間・初めてパキスタンへ行った時の相棒に連れられてようやく行けた! 相棒の家は神戸、その神戸から淡路島へは車でほんの一走り、あまりの近さに驚いたものだ。オバハンの頭の中には「菜の花の沖」主人公の生きていた江戸末期時代の、淡路島から西宮や大阪などの距離感しか頭に無かったからな・・高田屋嘉平記念公園・博物館。大塚国際美術館の古代壁画から世界26カ国190余の美術館が所蔵する現代絵画まで、至宝の西洋名画を原寸大で1000点余も所蔵というのには、文字通り度肝を抜かれたな。陶板画なるもので、あそこまで復元ができるものなのか!と。なによりもその名画を手で触っても良いというのが凄い・・丁寧に見て歩くならば丸一日かかっても見られないかも。駆け足で回っても3時間はかかったし、展示室を全部歩くと4㎞とあったが、行ったり来たり若干余分にも歩いたし、最近は真面目に歩いていなかったからヘトヘト・・車椅子で廻っている人が凄く羨ましかったものだ。

それにしても、快晴の空、凪の海、桜だけではなく菜の花や桜草など等も満開、この年になると草木など等すべてに一期一会の思いを深くする。

歴史的な転換期

米大統領夫妻との夕食会行きに、大統領専用車に「同乗」して満面笑顔の首相を見て、そのアホ面に呆れているオバハン。ヤレヤレ・・国内での裏金問題:収支報告書に不記載が500万円未満だったセンセ方のうち、自民党の処分対象にならなかった45人については幹事長とやらが「個別に全員注意をした」って。それも電話でネ。この幹事長自身だって、過去には裏金を貰ったことがあったに違いないとオバハン自身は想っているし、岸田首相自身も「きれい」ではないのに、これでお終いにしようとするところが凄いね。やれやれ天下泰平だ。
アメリカ訪問で・・「歴史的な転換点」ってどういうこと?日本が国家安全保障のために戦争をすることが出来る、一流国家になった宣言をアメリカでするって・・怖いことを平気で言うなぁ。世界は西側諸国・東側諸国にますます色分けがクッキリなり、日本が防衛力を強化することで、戦争へと若者を狩り出す態勢を作って行くことにも繋がりかねないのにな。最近の戦争にはドローンが活躍するとは言え、戦場へと狩り出される人が皆無ではあるまいに・・

つい先般はダム建設に従事する中国人技師を乗せた車列が襲撃を受け、中国人5人を含む6人が死亡と。中国が推し進めて来た巨大経済圏「一帯一路」膨れ上がった債務の問題が中国国内で問題になって数年か? 中国がアフリカや中東などを中心に「融資」をした総額は元金だけでも約166兆円とか。パキスタンが抱える対中負債総額は国家予算の6割というから、7兆円くらいもあるのかな・・もう身動きできないというか、中国にパキスタンを売り渡さねばならないくらいになっている。にもかかわらずパキスタンには国家としての危機感は薄い。対して中国人、自分自身がパキスタンに金を貸しているわけでもないのに、中国人の横柄さは目に余り、パキスタン国民の反感を得ていた。この1~2年は中国人の横柄さがマシになった?気はするが、それでも中国人を対象にしたテロは頻々にある。

パキスタンの先は暗い・・

国連開発計画UNDPが毎年発表している「人間開発指数」というのは、1990年にパキスタンの経済学者ハック博士によって考案されたもので、健康的な生活を送れる、教育を受けられる、所得・国の本質的な豊かさの3つの側面から、国の発展レベルや豊かさを測定する指数だと。で、その人間開発指数だが、昨日のパキスタン新聞報道によれば、パキスタンは193カ国中164位(前年は161位)にランク、5人に2人が貧困線以下の暮らしをしているとの国連報告だと。
南アジアではスリランカ(2年ほど前にデフォルトだったにもかかわらず)78位、モルディブ87位、バングラデシュ129位、インド134位、ネパール146位、パキスタン164位、アフガン182位だという。ちなみに日本は24位。
パキスタンの貧困指数は、記憶によれば・・10年前は15%程度だったと思うのに、いまは40%。この2年半の物価高騰が因であることは明らかだとオバハンでも思うものな。経済学者は経済成長率の低迷とインフレ急上昇に起因していると指摘、パキスタンへの大惨事を予測しているという。1年くらい前からオバハンたちが感じているのは『よく暴動にならないものだ!』と。昨日のブログにも書いたように、治安の悪化には凄いものがある。昨日も首都圏でスイス人4名が拉致され、うち2名が人質になり他の2名がATMで下ろした現金を持って行って釈放されたという・・年寄りや幼子が軽々しく散歩に出られない昨今だとしみじみ思うものな。

日本財団が実施したインターネットでの若者の意識調査によると、米英中印韓日の比較では、自分の国の将来について「良くなる」と答えた割合が日本は15%で6カ国中、最下位。中国85%、インドは80%が良くなると答えたという。インドには何だか希望がありそうだが中国はどうなのかね。そして韓国は約40%、米英が25%前後だったという。



断食明け

2024年の断食明け、メデタイ祝日が明日10日らしいが、日本にいると断食中の緊張感や、明ける喜びがまったく無い。酷暑・乾季の40℃を超える中での17時間にもおよぶ断食は辛い。特に湿度10数%という中での水も飲めない状況下では、夕方5時くらいになると、身体中が文字通り干からびて、せめてシャワーを・・と身体を労わりたくなるものだ。だが、この3月4月であれば15時間足らずの断食だし暑さも無く、余裕のある家では普段よりも豪華な食事が摂れるので「嬉しい」と感じる人も多い。ただ昨今の厳しいインフレ下、日々の食事もままならない人も多く、治安は最悪。カラチでは断食月の1ヶ月間だけで約7000件近い街頭犯罪(ひったくりや、自動車盗難など等)だというが、これはパキスタン各地の犯罪数よりも低いとか・・
イスラーム教徒は、この断食を通じて空腹や忍耐を通して、貧しい人々の立場や辛さを理解すること。そこから謙虚さや自制心を養うこと、自身の信仰心を深めることを目的に過ごす1ヶ月間だが、昨今の一般大衆の困窮から想えば、自分より金持ちから盗むには罪が無い(薄い)とでも考えているのかな。

この聖なる断食期間中もパレスチナ人に対する絶え間ない攻撃。イスラエルの強硬姿勢には全世界のユダヤ教徒1400万人は、世界中のイスラーム教徒21億人からの憎しみを受けたに違いない。パレスチナハマスイスラエルへの攻撃から半年で死者は3万3000人を超え、昨今では餓死者も出ているとの報道だ。UNRWA国連パレスチナ難民救済事業機関の職員が、10月7日のイスラエル襲撃に「関与していた疑い」とのことで、日本を含めて10カ国以上がUNRWAへの資金供出を停止していたが、この餓死者までが出ている状況下、即時再考は必須だ。アメリカは大統領選を控え、今頃になってバイデンはパレスチナへの食料投下とか言い出しているが、投下できる食料などはしれている。おまけに海へ投下された僅かな食料品を取りに海に入り溺死した人の多いこと・・その上、国際機関で働く援助関係者だけでも220人からが犠牲になっている等と読めば、もうイスラエルの罪深さは底なしにも想えて来る。
世界中のイスラーム教徒21億人が心待ちにしている断食明け、せめて明日だけでもお腹いっぱいにしてあげられないものか・・と、21億人全員が祈っていることと思う。
アッサラーム・アレイコム(平安がありますように!)

 

無償譲渡の物件

昨日、岐阜県根尾谷にある樹齢1500年の薄墨桜を見に行った帰り道、「無償譲渡の宅地」なる大きな看板が目に付いた。水のきれいな根尾川沿いにあって鮎釣りなどには絶好の条件下、かつ空気はきれいだし、田舎の好きなオバハンにとっては風景も満点。子育て環境や近場にマーケットがないことを想えば、居住するにはいささか不便と感じる人もあろうが・・と想いつつも、気になって検索をしたオバハン。無償譲渡の建物は7区画、面積はどの家も約100坪。何でも手造り・スローライフを楽しむにはもってこいの地域!!
近頃は無償譲渡物件のマッチングを支援するウエブサイト「0円物件」というのもあって、情報が多々だという。人口減少の進む中、空き家が増えて解体費用や固定資産税を払うよりも、無償で譲渡をした方が良いと考える人が増えたとか。総務省の統計によれば、5年前の2018年時点で居住目的のない空き家は約350万戸、2030年には470万戸にまで増えるとの推計らしい。自治体も後押しをして空き家へのマッチングに力を入れたり、中には補助金まで出して空き家の解消に励んでいるらしい。こうした事柄に関する詳細は知らないが、単純に考えてみたら怖い話だ・・外国人たちがこれらの空き家に住むことになったらとは考えないのだろうか?外国人に対する規制はあるのかしらン? 今後は人口減に伴い、ますます海外からの労働者も増えて行くことだろう、田舎では働く場所は無い、だが岐阜市大垣市までは車で1時間もかからないことを想えば、この根尾谷は通勤圏になる(電車も走っている) 根尾谷に限らず日本全国こうした地域・場所はいっぱいあるのだろう。それを想えば「寒い」話ではないの?

樹齢1500年と言われる、薄墨桜

終日、暖かくて文字どうりの桜日和とも言うべき1日だった。「わざわざ遠くへまで花見などに行かなくても良いのに・・」と、家人からは嫌味を言われながら、岐阜県は根尾谷にある薄墨桜(樹齢1500年、幹の周囲約12m)を「何が何でも見に連れて行く」という友人に拉致され、かの地まで。ジジイの運転、怖い~からと助手席には座らず、ポカポカ桜日和に眠くなってもひたすら我慢をしつつ話しかけ、緊張感に苛まされた桜見になってしまった。帰宅して、車に乗ったのが間違いだったな、ジジ・ババになると頭の切り換えがスンナリ出来ないという典型かも・・等の反省もあり。拉致されて行くとしても片道30分以上には乗るまいと、堅く決心もしたな。
我が家は城下町の旧足軽屋敷地域内にあり、家の裏20mには桜と紅葉、欅がずら~っと植えられた土手道になっている(徳川時代は、この土手が外堀の役を担い外敵からの攻撃に対する守りになっていた)今まさに土手道の桜は満開で、土手の斜面には水仙や紫色テッセンなどの花も満開。花の香りに包まれながらの散歩、川面には水鳥の種類も多くて、いつまで眺めていても飽きない春の日々を満喫中。だが1年前に比べると歩幅が小さくなり、歩行スピードも遅くなったのが悲しいと、何時までも何時までも諦めの悪く、嘆き続けるオバハンだ・・

過日の台湾東部沖の地震、凄いなぁと感嘆したのは地震後数時間で避難所とされる場所に、プライバシーが保てるテントがアッと言う間に設置されたこと。あの折りたたみ式に近い軽テント、値段は手頃(安いし)嵩張らず軽い上に設置も簡単。保管場所も取らず、従来のいわゆる屋根型の重いテントとは異なり居住性もバッチリだ。日本の自治体は何故、あのテントを用意していないのかと不思議でならない。

森林環境税

きょうフト読んでいたら「森林環境税」という単語が目に付いた。
何々?森林環境税??2024年から導入! 国民1人当たり1000円という税金が市町村において住民税均等割りで導入という。何時、そういう税金が決まったのかと、検索したら2015年にフランスで開かれた「パリ協定」の枠組みのもと、温室ガスの排出削減目標の達成や、災害の防止などを達成するために、2019年(安倍ポチ時代)に法律が成立とある。
あららら、少子化のために国民1人あたり(1ヶ月)500円だか700円だかよりは少ないが、それにしても年に1000円ってバカにならん金額ですがな・・だが、そのことについてそれも殆どニュースになっていないってどういうこと? 単にオバハンが知らなかっただけなのかと思いながらも、いささか腑に落ちない。地球における温室ガスの排出削減は解る、森林には国土の保全・水源の維持、生物多様性保全など等、様々な機能があるとの解説、それに関しても理解する。将来的には重要なことには違いない。日本は国土面積の約7割が森林を占めている、先進国の中では森林大国だとは言う。にもかかわらず林業の担い手不足、所有者の不明な土地により経営管理・整備に支障をきたしているから、森林の機能を充分に発揮させるためにというのも、一応、納得する。
だが問題は(記事を斜めチラ読みなので中途半端な解釈だが)人口の多い自治体には、森林がなくても多額の補助があるという。東京都渋谷区には私有林や人工林の面積がゼロというのに補助があり、沖縄のナントカ村には3万3000円しか補助がないという不思議さ。いやいや簡便にことを済まそうとする日本らしいと言うべきか。
早い話が森林環境税が無駄なく使われるのならば住民1人当たり1000円も、地球のためには仕方なし!と思えないこともないのだが・・・