為政者は残酷

2日前のニュースでは、イギリスが機密扱いを解除した文書を引用、「天安門事件での死者を1万人以上」と報じていた。民主化を求める学生らの運動が武力で鎮圧されて25年、中国でも天安門事件を知らない人が増えて来たとも。
当時、中国政府は319人が死亡したと発表したが、25年前の天安門広場であった混乱や状況等の映像を想い起こせば、犠牲者が319人程度では済んでいないことが簡単に想像できる。
ネットなどの情報によれば、中国政府の内部統計では死者が1万454人、負傷者が2万8796人と伝えられるという。中国の機密文書解除が何年間なのは知らないが、過去に世界中で起こった謀略や真実の判らない事件も、何時かは「機密文書」が解除され真実の判る日が来るのであろうか?

首都イスラマバードで起こった10年前の「赤いモスク事件」も、パキスタン政府は中国政府の発表のように、犠牲者数を76人と発表。 後に260人くらいと発表し直したが、実際の犠牲者はそれらの何倍も上回る(と、現場近くで学生たちと政府軍の攻防を10日間も見ていたオバハンは考えている。)
パキスタン政府も中国政府も、共に学生や神学生の「排除・鎮圧」は、さらなる混乱を避けるためにやむを得なかったと堂々の偽証拠を積み上げたところが凄い。
何時の時代も為政者というのは持っている神経が違う。