桃源郷フンザ

昨夏からフンザパキスタン国内からの観光客が押し寄せ、大変な事態になっている。

ここ数年は治安悪化や、数年前にギルギットと中国々境との中間に出来た東西数km、南北30㎞もの堰止湖の出現で中国への道路は途切れていた。 当然クンジェラブ峠への道路も船で渡らないといけないなど、中国商品の輸入が閉ざされた結果、ギルギットヘ来る商人や観光客は激減、住人の生計は圧迫されていた。

ところが昨夏からツィッターやFBでフンザの様子が紹介され、もともと「流行もの」に飛びつく気質のパキスタン人が大挙して押し寄せ、大賑わいになってている。 いやいや・・・・・・賑わっているなんて生易しい状態ではないと、フンザの住民たちは泣いている。ゴミは散らかしほうだい、普段でも足りない食料品の不足・高騰。
おまけに限られた宿泊施設に入れない人でモスクや民家にまで人はあふれ、道路上で夜を明かす人も数知れず。
フンザの手前にはチェックポストが出来、1日3000台以上の車を入れないと言うので、カラコルム・ハイウエー沿いでフンザ入りを待つ車が数珠つなぎだった昨夏に続き、今夏はさらに混乱をきたしていると言う。
年間3000人くらいしか居なかったフンザへの観光客が、GB州政府の発表によれば秋までに25万人の国内観光客であふれ、来夏は50万人に達するであろうというではないか。
そこでGB州政府は学校を無料の宿泊所として開放すると昨日のニュースだ。

まいった、まいった・・・。フンザへ行くならテントと食料持参でないと宿泊不可能だな…。