風刺週刊紙は傲慢ではなかろうか・・・

9日には当地発行のヘラルド・トリビューンで記事ナシ、一部白紙の新聞が発行されたが、昨14日は、当地発行のニューヨーク・タイムズで18㎝×23㎝くらいが空白で発行された。 空白部分にはフランスの風刺週刊紙の最新号について、(最新号の表紙は「すべては許される」というタイトル)の記事が掲載されるはずだったと。なお、記事ナシ空白部の下には「この記事は当紙と提携するパキスタンの発行元が削除した。インターナショナル・ニューヨーク・タイムズとその編集部は記事削除に関与していない」と明記されている。

13日、ペシャワルでは仏週刊紙を襲撃した犯人?兄弟を支持する集会が開かれたと。政府は国民を刺激する記事に触れさせまいと躍起のようだが、この分では金曜礼拝日の16日には大きな抗議集会となりそうだ。 
パキスタンだけではなく、イスラーム教が国教として定められている国々では、預言者ムハンマド聖典コーラン)を侮辱すると、冒とく罪に問われ、死刑宣告を受ける。そういう事実のあることを非イスラーム国の人々は知るべきだと思う。
すでにエジプトの宗務裁定庁は13日、「世界の15億人のイスラム教徒の反感を招く、正当化できない行為だ」とする声明を発表している。この分ではイランあたりから週刊紙の編集長などにファトワ(宗教見解、宗教令)で死刑宣告が出されるのではなかろうか。

15年ほど前から愛読しているブログの一つに、「マスコミに載らない海外記事」というのがある。ここには何時も秀逸な記事が翻訳されて載っている。以下に、2つの記事を紹介しておく。
①  継続中の対テロ世界戦争芝居、次場面の幕は上がった
②  シャルリー・エブド襲撃後の“言論の自由”という偽善


それにしても・・・・・・「私たちは表現したいものを表現しているだけ」「すべては許される」というフランスの風刺週刊紙は傲慢ではなかろうか・・・