報復は続く

ペシャワールの学校が「飛び撥ねっ返り」武装勢力に襲撃され、150人からが殺されたことを悼む全国的な服喪の3日間があり、昨日終わった。 武装勢力に対する抗議デモが行われたと報道されているが、イスラマバードでは約100人の集会で、大抗議デモがあったとは言い難い。

代わりに2008年から停止していたテロ犯2人の死刑執行を、首相が決定したと伝えられている。また近日中にテロ犯18人が処刑されると報道されており、いずれもテロ犯の処罰を強化するためだという。
パンジャブ州の内相談として、「この日のテロリストの処刑は国民の士気を高めるだろう」と伝えているが、これも見方によれば、報復の報復ということにはなるまいか。もちろん家族や子供たちを殺害された親たちにしてみれば、テロ犯に厳罰は当然と思う。
だが、こうもあからさまに報道をしてしまえば…… 武装勢力からは、「さらなるテロ」に、という危惧が残る。

カラチに本拠を置くMQM政党の党首は、「2007年のラールマスジッド事件の首謀者アジズ師がテロ犯を養成している、アジズ師を捕えろ」的なことと、これも安全なイギリスから喚いているようだが、そもそも、あのラールマスジッド事件では政府が対応を誤ったと言える。アジズ師を強硬なテロ希望者養成に走らせた責任は政府にあると、オバハンは7年たった今でも思っている。

昨日はイスラマバードとピンディで、レンジャー部隊と警察による取り締まりがあり、、300人を超える容疑者〈外国人を含む〉が集められたと報道されている。ヘリコプターが舞々しているなぁ…とわざわざベランダまで空を眺めに行ったが、装甲車や探索犬まで出てのテロリスト捜索だったようだ。レンジャー部隊による厳戒態勢だが、安心は出来ず、当面は外出も控えるようにとの強い「お達し」が出ている。

冬休み、クリスマス休暇を兼ね、イマバード在住の外国人たちは1週間以上も前に早々と国外脱出をした。