威嚇射撃・催涙ガス

30日の夜は、シャリフ首相の退陣を求めていた数万人のデモ隊のうち、女性や子供が「人間の盾」として前方を固め、首相府のフェンスをへ向けて行進。トラックがフェンスを破ってデモ隊が首相府へ入ったことで警官隊と大規模な衝突に発展、数百人の負傷者が出たと報道されている。

実は、抗議集会に中だるみの見られた29日夕、息子の娘8歳が「何のために抗議をしているのか、抗議はどんなふうに行われているのか?自分の目で見たい」と言っていたので、集会場の近くまで行ってみた。 
道路封鎖をしている数々のコンテナ、大勢の警察官、赤ちゃんを抱いて参加している若い母親、行く人、帰る人、何で?何で?の疑問に付き合いながらの実体験。8歳の子供であっても「自分の目で見たい」という欲求に感動したオバハンだ。

昨31日は夕暮れとともに威嚇射撃なのか、ポンポンと近場で音がし始め、催涙弾が発射されているとの電話に慌てて窓や出入り口を閉めた。涙が出るほどではなかったが、催涙ガスの異臭はした。
そして真夏というのに今朝は雹を含む氷雨。物好きなオバハンは、どのくらい雨が冷たいのかと雨の下に立って濡れてみたが…20~30秒もしないうちに胴震いが来て、息子に「アホなことをして」と、こっぴどく怒られた。   抗議集会の参加者たち、着替えもないだろうに…肺炎にならねば良いが…
これには「神の試練」というよりも「根性」が問われると思ったものだ。集会場からは参加者を鼓舞する大音響の音楽と、演説が激しい雨音の中で聞こえ続けている。
そして威嚇射撃らしい「音」も今、また始まり、警察車両と救急車の音が絶えない。 抗議集会、出来るだけ死傷者が出ないで終わりますように…