武装勢力への掃討作戦

ううう~~ 先週はまるまる暑く、連日42~43℃とあって睡眠不足になったせいか、真夏には発症したことのないメニエール病が週末には出た。で、眩暈の不快さに、根性で暑さに対抗する気力も失せ、ついにエアコンのリモコンを度々握るはめとなり、きょうも断続的に握っている。自分に負けたのが悔しい。

さてさて、パキスタン政府が行っているテロ掃討作戦。パキスタンとアフガンの国境付近、北ワジリスターンだけではなく、ディアミール(ナンガパルバットの北面)へもヘリコプターを飛ばし、オペレーションを波及させたとの小さな記事があった。 なにしろディアミール地域は、登山やトレッキングのお客様が嫌でも応でも通過しなければならない地域(平野部から山岳地帯への一本道)なので、続報が気にかかっている。
この「カラコルム・ハイウエー」と称する山道は、急斜面からほぼ恒常的に落ちて来る大岩・小岩・石・土砂等で穴ぼこだらけ。結果、平均時速20~30kmくらいでしか走れない。 時に、強盗たちは道路上に一抱えもある石を並べ、運転手や助手が車から降りて石を退けていると、武器を持って出て来る…なぁ~んてことがありえる地域なのだ。断食明けの大祭まで半月足らず、現金の必要な時期は目前だ。

パキスタン政府が武装勢力に対するオペレーションを開始したのは6月15日。それから本格的な掃討作戦に至るまでが約2週間。 ナワーズ・シャリフ首相の「掃討」に対する意気込みというか、掛け声は勢いが良かったが、武装勢力の主なメンバーは北ワジリスターンから逃走したことであろう。
確かに北ワジリスターンの町は軍のオペレーションによって徹底的に破壊された。砲弾でズタボロになった住居群の写真を見て、その酷さに誰が住居を元へ戻すのか? 住民に対する保証はあるのかと大いに気にかかるところだ。武装勢力に協力していたと見なされ、1円の保証もない可能性もあり得ると想うから…オバハンはついつい案じてしまう。保証を受けられない恨みが何処へ向かうのかと。

軍による掃討作戦、正直… 国民はどこまで期待したものか…とも思う。期待した成果不足でとどまれば良いが、倍になって返って来るのではたまらない。