その後のナンガパルバット

今夏6月11日に首都で48℃の新記録を出したが、最酷暑の6月が過ぎたことで気分が少しばかり軽くなった。 1時間おきだった停電も2時間おきになって、発電機の燃料代が助かる。なにしろきょうからガソリンを初め、すべての燃料が値上がりするのだから。

さて、TTP(パキスタンタリバーン運動)と日本語では訳されているのだが… どうも誤解を生みやすい表現で気になって仕方がない。単純に「反政府武装勢力」と表現してほしい。  オバハンにはタリバーン(神学生)に対する熱い思いがあるのだ。純粋に神学を学んでいる神学生に対して失礼だと思う。TTPパキスタンタリバーン運動などと訳せば知らない人は、タリバーン=テロリストだと思うではないか。  
昨日もTTPの犯行声明の出たテロが幾つか… 死傷者は53人と。  昨日は英首相が来てシャリフ首相に「テロを許すな」とはっぱをかけた模様だ。

ナンガパルバットでの11人殺害も… TTPが犯行声明を出しているが… 少なくともパキスタン観光業(ツアーオペレーター)組合のほぼ大半は、TTPの仕業だとは想っていないことが判明した。そして政府の対応に間違いがあったとも。 また、よそ者が絶対にディアミール村地区を通過できないというのでも、オバハンと一致していた。 
今のところ現地警察でも、また政府からもナンガパルバットでの事件について、その後の詳細は出ていない。
が、犯人の目安は想像していたところへ落ち着きそうだ。

パキスタン観光業組合ではナンガパルバット(ディアミール)への入山を当分、見合わすとの声明文を出した。
これでディアミールの村人は「村を通過する登山隊や観光客から、今まで強引にむしり取っていた現金」が入らず、身に沁みるであろう…というのがツアーオペレーターの思惑だが、彼らは別のところで「現金をむしり取る仕事」を見つけるだけかもしれない。