ムシャラフ前大統領は国家反逆罪・・・と

6月23日夜の:スーパームーン、2013年で一番明るく普段の30%増しの光度とか。夜空を見るのは好きで大概の天体ショーは見逃さないのだ。先月の満月も大きく、さらに大きいのが見られるのかと楽しみにしていたスーパームーンだが、いかんせん夜の8時でも外にはまだ体温より遙かに高い熱風が残っており、ゆっくり見る気にはなれなかった。
なにしろ昨日、一昨日の最低気温は明け方でも29℃だもの。で、翌日、掲載されたギリシャ神殿を背景に登る満月や、ヘラルド・トリビューン載っていた満月の前面を横切る1機の飛行機写真を楽しんだ。


今朝の新聞は、ムシャラフ前大統領に対するニュースでいっぱい。すでに10日近く前だったか、ムシャラフ前大統領が何度目かの逮捕をされ、「2007年に非常事態宣言を発して憲法を停止したこと。最高裁長官の解任は憲法違反にあたり、国家反逆罪」と。  また度々、ベナジール・ブット前首相の暗殺を阻止できなかったのも、ムシャラフの責任だとされているが、こっちは『言いがかり』に近い気がしないでもない。
いずれにせよ、あの2007年はラールマスジッドの大事件で神学生が1000人??も殺害されたかもしれなかったし(未だに解明されていない)、あのマスジッド大事件以降、治安が急加速で悪化したのは事実だ。  

2007年晩秋にはムシャラフ大統領の任期も終わりそうだったから、あの時のムシャラフ前大統領には焦りがあったと想う。
しかし、今回の「国家反逆罪」にしろ、何にしろ、根本は現首相ナワーズとムシャラフの(個人的な)深い因縁(恨み)かもしれない。 ムシャラフが軍のナンバー2だった時、海外視察から?だったかの帰国の折に、ナワーズはムシャラフの飛行機をカラチに着陸させまいとし(その直前にムシャラフの上司のナントカ大将を更迭した等、権力闘争があった)  その翌々日だったかに「自分の命を守るためにもと???ムシャラフはクーデターを起こした」ことになっている。

静かな軍事クーデターを起こした後、逆にシャリフ首相を終身刑だったかにしたムシャラフは、シャリフに対して刑務所内でひどい扱いをしたことは有名な話であり(長くなるから書かないが) お互いに死ぬまで恨みを抱えて行くのだろう。
だから、シャリフ政権になって、今度はムシャラフ終身刑の判決を受けるン可能性は高い。もっとも最終的には何年かすればサウジアラビア辺りが「手打ち」のために出て来て、ムシャラフは再び海外へでることになるであろうが。

前首相ベナジール・ブット、元大統領ザルダリ、現首相シャリフ、前大統領ムシャラフ、いずれもいずれも過去の失政や汚職を忘れて海外から帰国し、政権に就く(就こうとする)権力志向が凄い…


ナンガパルバット事件には新たな進展は無し。