昨日のナンガパルバットの事件では… 犯行声明は出ているが… オバハンには少し腑に落ちない。
当事者、もしくは今回の事件の取材のために現地へ行った者の話が直接聞ければ良いのだが、と思って知り合いへ電話をしてみるが、誰もつかまらない。こういうこともあるのだなぁ~と不謹慎ながら好奇心を満足させられなくて嘆いている。オサマビン事件の時は3時間という近い現場だったから、すぐに記者たちをつかまえて話が聞けた。結果、アメリカのでっち上げだと判断したが。
未だに当地の新聞記事も現地を知らない記者が書いたらしく、間違いが多くてチィッとも内容がつかめない。まったくなぁ… もしも事件の現場が報道されているように、ナンガパルバットの北面フェリメドゥであるならば、多くの知り合いがいて怪我でもしていないかと案じられる。このフェリメドゥへには大昔、登山学校を建てようとして購入した土地もそのままあるし。
しかし登山隊が入るのならば北西面のディアミールである(一部報道は、ディアミールと書かれてある)。だが、このディアミールであるならば、ベースキャンプまでトレッカーの足で3日はかかる。
3日間も、あるいは2日間も歩いてテロリストたちがベースキャンプへ行ったのか? それならば誰が手引きと言うか、案内をしたのか?と。
フェリメドゥへもディアミールへも徒歩開始地点までジープ道は1本だし、外国人ではない登山者やトレッカー、地元民でないものは目立つ。 またほぼ必ずジープも使っているだろうに…
襲撃時には民兵の制服を着ていたというが… そんな怪しげなトレッカーは居まいに。まぁ、現場を見た者から話しを聞くよりはないな…
警察および治安部隊は37人の容疑者を検挙し、ただいま尋問中と言う。地元は殺人犯を早く逮捕せよと、商店街を閉めてストライキをしていると言うが、容疑者たちへの尋問や拘留が長引けば… さらに「ややこしいこと」になる。なにしろ、このディアミール地区の人間の荒々しさは半端ではないからな。
地域を挙げて暴動になり、カラコルムハイウエー封鎖は普通だし…
あと2週間でラマザン(断食月)が始まる。昨夏は宗教抗争でカラコルムハイウエーが走れなかったり、治安の悪化で観光客には酷い年だったが、今年もか…と残念でならない。