真実を告げる勇気

過日、最高裁が首相の逮捕を命じたが、汚職問題を捜査する政府機関の長官が17日、最高裁法廷に出廷し、「逮捕に踏み切る証拠が集まっていない。報告書に不備があった」と逮捕拒否する姿勢を示したので、最高裁では、すべての捜査資料の提出を命じ、逮捕の是非を最高裁が判断する考えを示した。

とにかく首相の逮捕撤回というか、再調査とのことで国民を愚弄しているのか!!とオバハンは怒り心頭に達していた。が、首相の汚職問題を捜査していた高官が一昨日、官舎で天井から首をつって死亡しているのが見つかった!!とのニュースに「出た!」と再び叫んだオバハン。 パキスタンでは宗教的に自殺は極々僅少だ。どんな理由にせよ自殺をすればアッラーの御許へは行けない!! 
おまけに(どこの家にもある)ピストルでの自殺ならともかくも… 天井からの扇風機に紐をかけての首つりなんてありえ~~~ん!!と新聞を見ながら喚いたオバハン。(これまた詳しくは書けないから悔しいが)
警察が自殺かどうか調べているというが、自殺などは絶対にあり得ないと殆どのパキスタン人が感じた。

汚職捜査局のスタッフたちは、昨日から亡くなった高官との連帯(結束)を示すために黒いアームバンドを着用し、暗黙の抗議をしたというから、この問題につき現政府はどんな決着をつけるのか?? しかし…こわいなぁ~現政権に楯突いたら…


当国では… 何事につけ真実を伝えようとする者には大きなリスクが伴う。 パキスタンがジャーナリストにとって、最も危険な国の一つと言われるのもむべなるかな…