ロングマーチ(抗議の大行進)

カラチから首都までのロングマーチ(大行進)に、MQMは前払いで50万台の車両を借り上げたと!! しかし政府による、抗議の大行進を首都内に入れないための対抗策は露骨で… ロングマーチに参加と言うか、雇われ走って来る車両に対しては営業許可書を取り上げると恐喝。そう言われて大半の車両が前払い金を返したと伝えられている。 また道中での食事に際して、小麦粉やミルク等々を提供する工場や会社に対しても、その営業許可を取り上げると。さらにはMQMに所属するシンド州のガバナー(知事・総督)の首を飛ばすと言ったとか、言わなかったとか!!とにかく政府による露骨な対抗策でMQM側はロングマーチを延期すると言い出した、
聞き及ぶすべてのニュースから、いかに政府側が必死に抗議の大行進に歯止めをかけようとしているか!それがビンビン伝わって来る。考えようによっては、これは生存??をかけた政府と民衆側のバトルでもある。

ほんの少し先を見る目で考えるならば、3月にあるパキスタンの総選挙睨みのMQMによる抗議行動だったろうと想える。 とりあえずMQMが抗議の行進を手控えるとのことで、日本大使館では大したことにはならないだろうとの見解らしい。しかし大使館の言うことだけを鵜呑みにして安心は出来ない。在パキスタン30数年で痛い目にいっぱい遭って来たオバハンとしては抗議の大行進に備え、商店街が閉まることをも考えて大量(スタッフたち30人7日分)の食材は買い込んだ。

総選挙を3月に控え、ここのところ知り合いたちは既存の古い政党からイムラーン・カーンの率いる正義行動党に鞍替えをする人が増えている。「40年間***の党員だったが先月辞めた」「27年間***の地方幹部をしていたが正義行動党へ移った」など。要は多くの人から見て今のパキスタンは腐りに腐っており、「正義」という単語に飢えている一面があるということだろうか。 「正義行動党(PTI)」が政権の座についたら、主要な汚職・腐敗を90日で根絶する」というのがイムラン・カーンの公約だ。