量販店

春から噂には聞いていたが… 治安が悪く外出を控えている昨今なので今まで行く機会がなかった、首都の中心部から15kmばかり離れた郊外に出来た量販店。 いやぁ~~~久々に驚いた。もっとも、この驚きもパキスタンに住んでいるからこその驚きで、日本や欧米ならば、さほど驚くことではないのだろうか。

量販店は日本の地方都市にもありそうなスタイルで、3階建てくらいの高さ天井までが在庫品でイッパイ。建物だけで約150m×150mくらいの規模。駐車場は推して知るべし、広かった。そして、こうした量販店がカラチやラホールなどにも出来ているというから、驚きだ。 ただし、納税証明書を持っている人にしか会員証が発行されないから会員証なしでは中に入れない。おかげで、まだ利用者は少なく静かで良かった。 この大型量販店とは道路を挟んで(とは言っても距離は300m以上あるが)、かってのアフガン難民5万人の居住地は目の前。貧富の差をこれほど感じさせる「場」もないだろう…

町では何日間も並んで、アタ(小麦の荒挽き粉)や食料油などを買わなければならないというのに、あるは、あるは。おまけに広い食肉売り場は、部屋全体が冷凍庫になっていて、備えつけの防寒着を来てゆっくり食肉各種を選べる素晴らしいシステム。国産品から輸入品雑貨、食料全般多種多様。商品の1個売りはなく、卸売り屋さんの感じでバザールで買うより超安かった。安さの理由は納税分を勘案しているようにも想えた…。
ただし、最低購入料金が2000Rs(庶民10~15日分の収入)と条件付だ。

今回は見学のつもりで行ったから、買い物も「緊急用」のアタや食料油くらいしか考えていなかったが、ついつい大量の買い物をして乗用車には載せ切れず、膝の上にまで抱えてしまった…。従業員の主食だけで月に400kgは必要だし、次回からはハイエースで行かなくっちゃ…