天災

中国の大地震は予想していた通り、被害が拡大するばかりだ。たまたま、地震直後に中国にいる知り合いとチャットをしていた。知り合いの奥さんは成都にいて、本人は単身で上海だかにいるのだが、M7,8の地震がどれだけの規模かも想像できず、「ウチのは大丈夫だった、たいしたことは無かった」と呑気なものだった。 「いやぁ~これから被害が広がるよ、その規模だと大変なことになるから」とチャットをしたが、上海では実感はなかったようだ。

どの災害も自分自身が体験してみないと理解の範疇を超える。事実、パキスタン地震の時、当地にいなかった息子も同じ反応をした。海外からパキスタンへ帰って来て、現地へ応援に入って初めて、その悲惨さに肝を潰した。  大火事に向かって、バケツ一杯の水をかけるような作業だと…。でも、やるしかないと決め、地震直後からの1ヶ月間は、睡眠不足を押してオバハンたちも頑張ったが、如何ほどの支援ができたろう…。

四川の地震規模はM8とのこと。パキスタン地震と重ね合わせては被災者の悲惨な状況を思い起こし、暗澹となる。四川地震での死者・行方不明は7万人を超え、今なお5200人以上が生き埋めのままだという。これから夏に向かい2次災害の恐怖も大きい。中国は人口が大きいだけに、被害も爆発的だろう…。 最近では暗いニュースを見る気にもならない…。

四川省には原発の他にも、核利用研究所や核弾頭製造工場もあるというではないか。当初、中国政府は「核施設には部隊を派遣して厳格な保護下だから安全」だと言っていたが、事実はどうも違うらしい… 

地球は地震活動期に入り、悲鳴を上げている。日本もオバハンの暮らすパキスタンでも天災への備えを常からしておくべきだと思うが、昨今の食料品不足、値上がりでは数年前のような備蓄もままならない。いや、明日からせめて備蓄だけでも心がけねば(従業員の食料確保はオバハンの責任)。