聖火リレー(パキスタン)

午後からパトカーが走り廻り、なんだか騒がしいと思ったら…  欧米を初め、世界中で物議を醸している聖火リレー準備チームのエスコートなどであったらしい。
20年以上も前に中国の援助によって作られたスポーツ・コンプレックスはオバハン宅から2km足らず。その中のメーン・スタディアムへは派手なユニホームの鼓笛隊、吹奏楽隊、馬車によってVIPの入場など。
大統領、首相、中国大使の入場と形だけは整っていたが、本隊の聖火リレー隊は1人あたり100mを走る(歩く)ことで実施された。
中国とは友好的なパキスタン、なんとしても不穏な事故は避けたかったのは解る。しかし、あれが(本来的な意味の、平和なスポーツの祭典、オリンピックのための)聖火リレーと言えるのかどうか、大きな疑問。

過日、中国を訪問したムシャラフ大統領は、「首都イスラマバードでの聖火リレーが平穏に行われることを保障する」と述べていたが、最近では見るたびに精彩を欠いている。
ムシャラフアメリカ様のご威光(ご意向)によって、国内事情安定のために後1年くらいは現職に留まれるのだそうだ。しかし、数々の権力を剥奪され、飾り物の大統領となって常に肩が落ちているし、表情も明るいとは言えない。