出来レース

昨日は、抗議集会開催が不能になった午後の段階で、ネット回線なども正常に戻った。
まったく回線が動かないわけでもないので、ついつい意地になって10時半から2時間もかけて投稿を続けたが、ああいう時は意地になってもダメだと解った。


昨晩、ブット元首相の軟禁が解かれたというので、逮捕を免れたPPP幹部党員たちはブットの下に馳せ参じて行った。政党所属者は党への忠誠度を試されているようで、なかなか大変のようだ。
かたや幹部たちは互いに電話を掛け合い「あいつも電話に出ない」 「彼にも電話がかからない」 「逮捕されたな…」と、互いの安全を確認をし合っている。
一部では、集会に参加予定だったPPPなど反政府活動者約5000人が逮捕されたと報道されている。しかし、実質はもっと多いのではないか。

13日はラホールから首都へ300kmの抗議行進(ロング・マーチ)となっているが、これもまた事前にブットが軟禁されるようで、実現が危ぶまれている。ただ、今回の抗議集会ブチ上げにしても、ブットの軟禁、逮捕者多数にしても、ムシャラフとブットによる「出来レース」と国民の多くは見ている。

ブットは、ムシャラフ寄りになり過ぎれば国民への求心力が落ちると見て、反ムシャラフ姿勢を見せた。しかし、ムシャラフとブットの後ろにはアメリカがいて、最終結果はアメリカの望む形になるだけだと有識者たちは失望を隠さない。オバハンも国民不在の政治、無理無体な非常事態宣言には腹が立つ。