言論は厳しく統制されそう…

非常事態宣言後の、3日から国営TV以外は見られない。
パキスタン国営TVでは、当たり前のことだが、政府寄りの発言者のみが出演してコメントを述べている。日本でも民放ではないTV局には、その傾向が大きいから、これは驚くにはあたらない。

しかし民放のすべてが政府の管理下(ケーブルがコントロール)され当地では見られない。またBBCなど海外放送の多くも見られないので、海外が今回の非常事態宣言をどう受け止め報道しているのか、パキスタン国民は知る由もない。都会に暮らすPCの使える者のみが、ネットで世界の反応を見、情報を得て今の状況を憂いている。
電話回線は、非常事態宣言の翌日には正常に復した。反政府的な言辞は控えるべきだとの風潮になっているから、暗黒時代の到来か。

新聞は英字紙のみに「自由な論調」を容認したというが、きょうの報道では新聞21紙が政府によってモニタリングされることになったという。政府はそのために、モニタリング専任者を任命するというから、言論は厳しく統制されるようだ。
日頃から反政府的な報道をして来た新聞社では、すでに新聞用紙の入手が出来ないという…

わが家から大統領府、最高裁までは徒歩圏内、どちらも1kmくらいか。散歩に出た家人が「付近の鉄条網は取り外された」と言うが、明後日の金曜礼拝後の反政府集会が気になるところ。