ブット元首相の粘り腰

当地、今朝の新聞ではブット元首相とムシャラフ大統領が、「和解協定??」の最終合意に達したと、一面トップで報じ、きょう中にも調印するだろうと伝えている。
また、ブットの率いるPPP(パキスタン人民党)の議員は、辞職することなくムシャラフ政権を支えると。
さらには、今後の政権はムシャラフ現大統領、ブット元首相、陸軍参謀長官の3人でトロイカ体制を取るとも。

新聞に掲載されているムシャラフ大統領とブット元首相の写真、ムシャラフは心なしか覇気がなく、やさしい初老のオジさん。対してブットは、暗闇で懐中電灯の光を下から当てたようなお化け写真。目を剥いている分、怖さが増すね… しかし、他に写真はなかったのかね??? 
ま、この対比は、第三者として見ている分には、なかなか面白い。

「和解協定」「合意」いずれも、最終的に調印、実効して初めて生きてくるが、それにしてもPPPの粘り腰には感心する。そして、ムシャラフは「合意」内容を本当に守るのか? 
あれだけ軍服を「脱ぐ」「脱がない」とコロコロ心変わりしたムシャラフに対する不信感は拭えない…と、オバハンがブツブツ言う傍で「裁判所に宣誓供述書まで出したから、今度は本当に脱ぐ」よと息子。

いずれにせよ、ムシャラフはブットに対する訴追撤回などをしたわけだから、ブットは断食明けの18日、堂々の凱旋帰国か。これで、パキスタンの混乱が少しは回避されるのかとオバハンは期待しているが、明日の大統領選挙では、首都に外出禁止令が出ているとも聞くので、一応は要注意。