ムシャラフの後継者が決まった

何時も横目でしか見ないTVのニュースを、久々に長々と見てしまった。
日本からの登山・トレッキング客がほぼおさまり、治安関係のニュースに神経を尖らせることはなくなったが、今度は政局絡みの治安悪化に神経を使いそうだ。
誰であってもパキスタンで事故に巻き込まれて欲しくないと思う。ミヤンマーで事故に遭われた長井さんのように。

さて、昨日はムシャラフに抗議をする野党議員たちが大量に議員を辞職。
政府は辞職届けを受理しないようにと、その対応に大童だった様子がニュースで延々と流されていた。200人からが辞職を届け出、そのうちの80数人が受理されたようだ。中には与党議員3人も含まれるという。
ムシャラフがようやく後継者を決めたとはいえ、陸軍参謀長を兼務したままゴリ押しで大統領選に立候補したことは、やっぱり混乱に拍車をかけた。しかし議員たちが大量辞職をしても国会は開催できるという話だから、ムシャラフの再選は固いようだ。

ムシャラフの後継者はISI(情報機関)の前長官アシュファク・キアニと決まった。
キアニはムシャラフの股肱で、ムシャラフはキアニに100%の信頼を置いているといわれている。
だが過去60年、パキスタン建国以来の歴史では、大統領や首相が自分が決めた後継者に必ず裏切られ、殺される。あるいは追放されるというのが歴史的事実になっていると、1つ1つの例を出して、TVが興味深い報道をしてた… 唯一の例外が(アメリカに殺されたのであろう)ジアウルハク大統領だけだと。