やっぱり嵐になりそうな大統領選挙

27日は、大統領選挙に20人ばかりが立候補の届出を完了。
昨28日は最高裁によってムシャラフの立候補が「認められ」、きょうは選挙管理委員会によって候補者の審査が終了。ムシャラフの立候補も正式に受け付けられた…… 
最高裁判決は「兼務を禁じる憲法条項は国会によって07年末まで停止されている」ということらしい。憲法改正や特別法などによって、憲法の規定は停止状態にあるとの最高裁判断だが、何のことかオバハンにはサッパリ解らん… ようは、ムシャラフ側に取り込まれたということだ。
例の最高裁判事のチョードリー氏は、「私とムシャラフの間には、個人的な確執があるから」として、最高裁での判決に加わらなかった。賢いというか、うまく立ち回ったというか、ズルイというか… 判断の難しいところだが、ムシャラフの再選が固いと見られるところから、摩擦を避けるための処世術だと、巷では鼻でせせら笑う人もある…

ムシャラフは当選後、参謀長職を辞職すると表明しているが、今までの「脱ぐ」「脱がない」を延々と聞かされて来た国民からすれば、どこまでが本当かという疑念が捨てきれない。
さぁ、後はパキスタン人民党(PPP)を率いるブット元首相がどう出るのか。PPPは嵐の目になり得るパワーを備えていると見る人は多い。

きょうは午前10時頃から選管による立候補者の審査結果が次々と発表され、それにつれて怒号と投石。ただ、ムシャラフに反対する野党側の足並みはまったく揃っていなくて、各グループ毎に違う方向を向いて警察官ともみ合い衝突。一般警察官の他に治安警護と称する真っ白な民族服に身を固めた一団(初めて見た)、アンチ・テロリズム警察官までが出動して混乱の開始… 
カメラを持った報道関係者が警官の持つ長い棒で殴られ、頭を割られて血を流す人がアチコチに見られ、その頃から報道規制、TVの生中継はすべてストップ。
日パInternational旅行社からは、前の道路で催涙弾が撃たれガスが飛び交っているとの電話。自宅にいても救急車とパトカーのサイレンが約5時間ひっきりなしに聞こえた。
大統領官邸前大通りでは一時、火の手も上がったというが…これは確認していない。

やっぱり荒れそうだわ…