ムシャラフの大統領立候補は受けつけられるか?

先週ムシャラフは、大統領に再選されたなら陸軍参謀長の制服を脱ぐと表明。選管が立候補を受けず、大統領になれないのなら制服を脱がない…なんて、まるで駄々っ子じゃんか…

パキスタン憲法では、公職兼任者(陸軍参謀長)の大統領選への立候補を禁じている。陸軍参謀長を兼務したままで選挙に臨むムシャラフ大統領に対し、野党を初め国民の多くも先々月から一様に反発。
最高裁は24日、その立候補資格を審理。
しかし24日は「パキスタンの歴史が変わるかもしれない」とまで言われたにもかかわらず、TVも大きくは取り上げなかったし、新聞も翌日の報道は1段ベタ記事のみ。

だが立候補の締め切りは明日、きょうには最高裁判断が下るとみられている。ムシャラフは立候補を阻止された場合に「非常事態宣言」を出すとの見方が早くから出ている。
反対に、ムシャラフ側に有利な判決が出た場合は、パキスタン各地にある裁判所前では、抗議行動が起きるのは必須。報道関係者たちも海外からイスラマに到着し出した。

実は23日夜中、幌をかけた軍用トラックが大統領府方面へ連なって向かった。25未明に軍用トラックは反対方向へ戻っている。ラール・マスジッド事件の折も、住人の少ないわが家前の道路は「ややこしい物資」を積んだ大型トラックが何日間も数珠繋ぎになった… 大通りから離れた住宅街の道路は国民の盲点なのか、昨夜も遅くまで重車輌の音が響いていた…

さきほど最高裁前、大統領府付近をぐるりと車で走って来たら、青色制服の警官たち大勢がノンビリと芝生に腰を下ろし待機しているだけだった。しかし軍からは騎馬隊も送り出されて来ているようで、何頭もの軍馬が木陰に繋がれている。
5月12日のカラチ事件と同様、場合によったら軍の介入も考えているムシャラフ、今週末のイスラマバードは大きく要注意モード。