シルクロード要衝の地 ギルギット

ただいまぁ~~~ 思ったより早くギルギットから帰って来られました!
少し前まではギルギットまで有視界飛行、ナンガパルバット(標高8126m)横に雲が出ればフライトは不可。
今回はC-130(軍用機)でギルギット行きか? 何で飛ぶのか??と考えていたが、今までの双発機とは異なり、新しく導入されたのはATR-42機種。
鋭角的なプロペラの羽が6枚、シャープな感じの双発機「ほ~~っ」と思わず見とれたね。
ATR-42はエンジン音も軽やかに急加速、短距離でグイと飛び上がり、着地もヒラリと降りた途端に逆噴射急ブレーキ、少々の雨風にも負けずに飛ぶと地元でも好評。おかげで、オバハンも予定していた日数(フライト待ち)は大幅短縮。
大昔からギルギット行きのPIA(パキスタン航空)は、お天気フライト。Pパハップス(たぶん) I インシャラー(神の御心のままに) A エアライン(飛ぶでしょう)と巷では言われたものだが、ATR-42で汚名??が少し返上出来るのかも。

古来よりシルクロード要衝の地ギルギット、昔は駱駝やラバで大陸分水嶺を徒歩で越え、中国からの物産、インド平原(パンジャーブ)からの物資が集散し賑わっていた彼の地。今では大型のトラックが4700mのクンジェラブ峠を連なって越え、膨大な物量が中国から流れ込んでいるギルギット。
オバハンが初めてギルギットヘ飛んで33年、当時は大振動のボロ双発機で(つい最近までも)今にもバラけそうだった。ギルギットもカラコルム山中のひなびたオアシスだったが、今では植林や灌漑設備によってオアシス面積は当時より確実に10倍以上に増え、人口もそれにつれて増えた。
中国物産を買い付ける商人たちの宿は中級ホテルに様変わりしたし、ネット・カフェも数年前から出来ている。痩せてボロをまとい、裸足で街を歩く人も皆無になった。

ギルギットに女性のためのセンターを作ろう、乳幼児の死亡率を下げようと計画して33年。今では乳幼児の死亡率を下げることもだが、生活習慣病の指導にも力を入れなくてはならなくなった。オバハンがパキスタンで孤軍奮闘している間に、時代は大きく変わってしまったわ… 
でも、諦めずに執念深いところがオバハンの取り柄で、長年の間には支援して下さる方もあって、ギルギットで女性のためのセンター(初等母子保健、栄養指導、識字や縫製教室などなど)が本格的に稼動。
11月には女性たちの作った子供服や刺繍のベッド・カバーなど等作品展も出来そうだ。縫製教室からは、これまでに500人以上が巣立っているし、そのうちの12人が仕立て屋の看板を上げているというから嬉しいではないか! 
オバハンたちNWA(日パ・ウエルフェアー・アソシエーション)は、女性の自立に僅かでも手助けが出来て幸せだと思っている… 
ただいま、NWAを応援してくださる人を募集中!

http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nippagrp/pakistan.htm