大気汚染の酷い季節が到来

きょうも靄が酷くてマルガラ丘陵が見えないだけではなく「すぐ近隣の木々までが靄っている」と、朝からブツブツ呟いているオバハンに息子が、昨夜の大気汚染物質濃度は首都で278だったと言う。10月も終わりになりいよいよスモッグの季節到来だとニュースにもあったから、単なる靄ではなくスモッグなのかと納得。数年前は自分が白内障になっているとは気がつかず、近年はスモッグが酷くてマルガラ丘陵が1年中靄って見えない、遠くの背高いビルも霞んでいる、町全体が靄っている・・等と市内の空気汚染を単純に嘆いていたのだが、日本でたまたま検査をしたら白内障だって言うではないの。で、4年半前に手術をしたらナンとナンと!緑色の塊だった森の木の葉が一枚一枚見えるし、マルガラの稜線上に生えている針葉樹などまでが1本1本見えるではないの!以来、稜線上の木は今も1本1本が見えているから、視力はさほど落ちていないようだ。
パキスタン最東部の大都市、人口約1400万人のラホールでは大気汚染物質濃度が普段でも300超え、市内の地域によっては500超えのところもあるから、身体に悪いのは当然だ。特に諸物価高騰、ガス代は1年前に倍になったにもかかわらず、この冬はまたまた倍だと言うから庶民の多くは薪や廃材などに頼るしかなくなり煙がより盛大になる。工場からの排ガスなど等も規制はあって無きが如し・・大気汚染は深刻の度合いを増す一方だ。大気の汚染によって世界では(推定)年間670万人もの死を招いたとか。パキスタンは大気汚染が深刻な国ランキングで世界第3位だというから、ラホールを初め大都会では相当数の人々が被害を受けているのは確実だ。

パキスタンに不法滞在する外国人の自主帰国期限はきょうで切れるが、アフガンへ帰国した人は170万人中、まだ10万人ほどだとニュースにはある。不法移民に家などを貸したパキスタン人も共犯者として厳罰をもって対処する・・というが、不法移民か真に保護を必要とする難民かは意見が分かれるだろう。パ外務省は国内に居住する不法外国人を国外退去させる決定は「主権と国内法と、国際原則に沿ったものである。また、アフガン人全員がテロリストではないが、不法活動への関与は問題である」とも。言っていることは分かる。