治安の悪化

夜明け直後、まだ雨でシットリした空気の中、東の空に今まさに太陽が出ようとしている屋上。ジャスミンの花の香りに包まれながら飲む1杯の冷コーヒー。ただし未練がましく500日以上も前に事故死したハナビちゃんを思い出しながら飲むコーヒーなので砂糖がたくさん入っていても苦さはいっぱい。
さて、昨日の雨は土砂降りとまでは行かず、ほど良い降り方が終日続いた。20kmばかり南のラワルピンディでは200mmも降ったらしく低地では家や工事現場が崩れて死者20人余などの被害が出ている。だがオバハンたちの暮らす首都、マルガラ丘陵に近い地域では40mm前後の雨だった模様。屋上がプールになって家中に雨水が流れて来ることも無く、排水モーターを回すことも無く済んだ。おまけに終日、お日様も出ず最高気温は30℃のまま、こういう雨の日は大歓迎だ。ただし湿度は98%、床が湿ってベタベタする気色の悪さ・・いやいやあれこれ贅沢は言うまい!平穏無事な毎日が送れているのだから・・
昨日はイスラーム暦の新年(アシュラ)を迎えた。月末にはシーア派によるアシュラの行事もあることから治安の悪化に備え、治安維持にためパキスタン全土に軍隊を派遣するとの政府発表。ついで物凄く細かい注意の数々(バイクの2人乗り禁止を初めとする)等なども発出。
このところアフガニスタンに隣接するバローチスターン州やKP州ペシャワールを中心にテロ活動が頻々。タリバーン政権が復帰して以来、パキスタン国内のテロは2023年上半期で80%も増えているというというから、パキスタンの治安部隊もテロへの対応を強化。2023上半期で少なくとも236人の過激派を殺害、295人の過激派容疑者を逮捕とニュースにある。となれば・・当然のことながら「報復」がある。