コロナ禍いろいろ

昨日から燃料代が20~30%くらい下がった。世界的な原油のだぶつき、世界各国での都市封鎖、使われない燃料。原油の値段が日ごとに下がり、買い手のないオイルタンカーが洋上に彷徨っているとのニュースは見ているが、燃料の市場価格が大幅な値下がりになったのは、ようやくだ。おそらく、これ以上の値下がりにはなるまいと想うのだ。自家用発電機の燃料を入れておくべきだ・・と思いつつも、何でも「即決」のオバハンが躊躇している。雨が降るたびに半日近く停電になる昨今、燃料は絶対に必要なのに何ゆえ踏ん切りがつかないのか?思い当たったのは、朝から掛け布団2枚を洗い「暑さの中で頑張り過ぎ」疲れて頭が回らないだけだと。ボケも悲しいが、体力が無くなったのも悲しいわ。     
昨日はスタッフたちの給料日、お手伝いのオバサン(40歳過ぎ)の家族は車で30分足らずのところに住んでいる。甲斐性があるようには見えないご亭主と、立派な息子もいて其々に働いているのだが、賢い彼女が一家を支えていると言っても良い。男社会のパキスタンで田舎育ちの女性が家を切り盛りする例は殆どないが、彼女は子供たちに良い教育を授けたいとの一大決心。インド国境に近い山奥の土地を売って、数年前に家族と共に首都へ出て来た。田舎の学校では一番の成績も、都会へ来てみると進級すらもおぼつかなくて、息子は3年も足踏みをしていたらしい。    
このコロナ騒ぎで3月24日から道路が封鎖になっているせいもあって、彼女は1ヶ月半も自宅へ帰れていないが、辛抱強く文句も言わずに仕事をしている。そして1年前から勤め出した息子が彼女の給料を取りに来て、「母さんは我々家族の中で一番、コロナから遠い安全な場所に居るのです、だから、このまま帰りますと、ゲートの中にも入らず、顔も見ないで帰りました」と。
立派な危機管理・安全管理の態度ではないか!と、オバハンは感心したが、「話も出来なかったのです。夜は泣けて泣けて・・」と、お手伝いのオバサンはコロナを恨んでいた。まったく、この先どうなるのか・・