暑さは、たった40℃??

日本にいる友人とのチャットやメールには、「暑い、暑い」とばかり。
TVなどで見るニュースも日本各地で40℃を超え、74年ぶりに最高気温を記録し、猛暑で12人が亡くなったと。地球全体の温暖化はむろん、日本では一般家庭でもエアコンを使う生活が増えているだろうし、そこから吐き出される熱気等、40℃に慣れていない身体には応えることだろう。

パキスタンの南部には、気温が50℃近くにもなる地域が幾つもある。パキスタンに限らず世界中には気温が40℃以上の地域が数限りなくある。
オバハンがいるイスラマバードでも真夏には47℃にもなるし、今夏は最低気温が30℃という日が何日間かあった。そして通常は4月から9月までの半年間は、40℃を超す気温の中で暮らすことになる。もっとも今月下旬だけは、朝晩1時間ばかりの雨で最高気温は37℃くらいと、とっても涼しいけど…

当地では、日本のように暑いからといって窓を開け放てば、外からの暑い外気温が室内に入って来るので、窓は締め切り厚いカーテンをビッチリ下ろし、一筋の陽光も室内に入れないように気をつけている。そして外気温度が室内より低くなったら、窓を開け外の空気を室内に招きこむ。
夏の間は出来るだけ身体を動かさないようにして、水分だけではなく塩分もシッカリ採るようにしないと、たちまち体調を崩す。

日本では途上国の多くの人間を指して、「南国の人間は怠け者」との固定観念があるようだが、今回の日本列島を覆った暑さで、動けば命に係わることもあると知って頂けただろうか… 

赤道周辺の南国で、豊かな国は僅少だと思う。
それは人間が単に怠惰なだけではなく、生産活動に積極的に関われない、過酷な自然的条件も相まっていることだと認識し、たまたま豊かな四季に恵まれた日本に生まれた自分に、日本人はもっと感謝すべきだわ。
そうした日本に生まれ落ちた偶然に気がつきもしないで、貧困の原因を指導者や努力をしない人間が多いからだと、決めつけるのを私たちは反省しなくっちゃネ…