ガソリンがない ②

どのチャンネルを回しても、TVではガソリン不足のニュースばかりだ。
人口の多いラホールではガソリン不足が特に酷く、長蛇の列。人びとはコーラなどの空きボトルを何個も手にし、中には9時間も並んでいる人もあるとか。 パキスタン人には喫煙者が多い、こんな状態でよくも事故にならないものだとオバハンは呆れるよりも、感心をしている。

ガソリンスタンドには20日分の備蓄が義務付けられているとか言うが、備蓄はないようだ。だが、石油会社からは毎日、細々とでもガソリンが届くようなので、ガソリンスタンドへの偵察が欠かせない。
幸い日曜日は市内を走る車両も少なく、我が家ではさほどの時間も並ばずにガソリンが購入できた(購入後、1時間もしたら長蛇の列になっていたが)

先日、8日後にはガソリン不足の混乱が収まると報道があったが、事態は解消はされず通勤の足は混乱を極めたままだ。市内を走るタクシーなどは通常の数倍だと言い、我が事務所のスタッフたちも燃料不足に帰宅もままならず泊まり込んでいる。(だからフランス風刺紙への抗議デモどころではないようだ)
このパキスタンでは、何をどこまで信じれば良いのか…と、不安は尽きない。
電気もなく、水もなく、ガソリンもなく・・・こんな状態でも暴動にならないパキスタン国民は、なんと辛抱強いのか!