ガス、電気、水不足のパキスタン

2日前の満月は素晴らしかったが、朝は厚い雲で陰鬱な空だった。夕方からは雷・小雨、雹、気温は下がっている。この冷え込みがまた日本へ向かうことだろう。日本も全国的に寒く、雪のところが多いようだ。

エネルギー不足が深刻化している。過日は調理も出来なかった。5つ星ホテルでさえ、一昨日は食事を提供できなかったというから笑える。いや、笑えない。  政府は「1月からの2ヶ月間はすべての分野を対象に、産業用の圧縮天然ガス(CNG)の供給を停止する」と表明した。 冬を迎えて需要が高まる家庭への供給を優先するための措置だとかで、家にいるだけのオバハンとしては大変ありがたいのだが、これでは経済活動が成り立たない。

パキスタン政府は日本をはじめとする海外からの投資呼びかに力を入れているが、電気なし、ガスなし、水も(時としては)ない状態では…パキスタンへ来て「工場設置」というわけにも行かない。 時たま日本から「海外移転や合弁」の調査とやらで通訳業務等がオバハンの事務所に生じるが、調査に赴く会社が「本当の資料を用意しているのか? 粉飾ではないのか?」なぁんて日本では考えないのかね???  当地には通訳以前の問題がイッパイある。

さて、車の燃料であるガスが供給されるのは週に2日のみ。ガソリンスタンドの前は長蛇の列。時には何㎞にもわたって2重3重の列だ。見るともなしに見ていると、横入りをする輩も多く、警察官が100mおきくらいに立って横入りを咎め列から追い出している。しかし横着な輩は、列から出て再び20mほど前の列に割り込んでいく。オバハン家の車はすべてガソリン車、ジーゼル車で、この列には並ばなくても良いのが有り難い。ただしその分、高い燃料代だ。


武装勢力との話し合い。数年前にも確か・・・「和平の話し合い」が武装勢力との間であったなぁ・・・と思い返している。あの時も和平合意の後1ヶ月もしない間にテロはあったし、今回も和平会議中だと言うのにカラチやペシャワールでテロ頻々。
イスラーム法の導入を政府は認めないだろうし、決裂、軍事作戦という構図が見えるようだ。