厳戒態勢は持続のような、緩和のような(ようわからん)な

14日から厳戒態勢が続き、ピンディでは外出禁止令などが出たせいで郊外からの生鮮食料品がバザールへ運び込まれず、食料品などが品薄。 昨日はトマトが日当の3分の1にもあたる高値。 主食のアタ(小麦の粗挽き粉)も3割高。 一般庶民が「憂さ晴らし」をしたくなるのも解るというものだ。

学校はきょうから開く予定であったが、ウチの子供たちの学校はきょうも臨時休校ということで、7歳の子供が自宅でPCの前に坐って学校から送られてくる課題に取り組んでいる。5日間もの休校では授業にも支障が出て当然だ。

ラワルピンディでは先日の衝突で亡くなった人のお葬式が執り行われ、多くの人々は外出禁止令を無視して、葬式に出席。 治安部隊は葬列にバリケードを入れようとしたが、さらに混乱に陥りそうだと判断、事態の重要性を考え、政府は人々が葬列に参加することを認めたと。 
イスラマバードでは昨日、衝突で亡くなった人びとのお葬式が無事に済むか、済まないかで今後の治安情勢に大きな差が出ると案じていた。


10日ばかり前に、自宅軟禁中のムシャラフ元大統領の保釈が認められていたのに、昨日、再び、ムシャラフを国家反逆罪で訴追すると内務大臣が発表した。訴追すれば軍部は大きく反発するだろう。
現シャリフ政権はムシャラフを金輪際、許す気にはならないようだ。ムシャラフのクーデターで政権を追われたシャリフは刑務所で地獄を味わった。パキスタンへの支援で力を持つサウジアラビアの仲立ちによってシャリフは国外へ出、政治の場に戻らないと確約をして隠忍の生活をして来た。

しかしながらパキスタンの政治の不可思議は、ブット女史もシャリフもザルダリも、ムシャラフも一時的に海外へ逃避、戻って来て政敵を叩きのめすことに力を注ぐ点だ。この復讐のエネルギーを国家経済と国民生活へと向けて欲しいものだ。
毎日のカレーに使うトマトが日当の3分の1では、食生活は成り立たない。