オバマに期待???

オバマ大統領には最初の最初から、「平和」についての期待はしていなかったが、それにしても戦闘好きのブッシュに勝るとも劣らない大統領で、そういう意味では期待以上と言えるのかも…  そもそもオバマになって半年もしない間にアフガンとパキスタン国境での無人機による空爆回数はブッシュを上回った。あの段階で「ひっど~~~い大統領が生まれた」と当地の人の多くも感じたかも。

そのオバマに大統領就任直後のノーベル平和賞だったから世界中が驚愕したのも無理はない。今にして思えば、「オバマ大統領が賞にふさわしい行動を取っていくことを期待したい」とした、ノーベル賞委員会の希望が理解できる気もするが…  しかし…「核兵器の全廃に向けた外交を推進する」と表明しただけで平和に貢献したと考えたノーベル委員会の程度は大甘ちゃん過ぎたとオバハンは思うが、世界はなおもオバマに(経済の上向く)期待等々をしているのかな…

そもそも、「戦争はどのような形であれ昔から人類とともにあった。干ばつや疫病のように現実にあるものだった。戦争は自己防衛の最終手段として適正な武力により、可能な限り非戦闘員は犠牲にしないという条件に合致する場合のみ正当化される」との趣旨を演説したオバマだもの… 期待する方がどうかしていたわな。 この伝でいくとオバマアメリカ)は何をしても正当性があるということになり、泥棒にも3分の理に等しい。

当地では未だにオサマ・ビン・ラディン関係の新たなる発見(発表)が続いていて、「落とし前」のつけ方に苦慮でもしているのか。 さらには、ここに来てオサマ・ビン・ラディン(の盟友とでも言えば良いのかな)タリバーンの最高指導者オマル師がパキスタン国内で殺害されたとの情報があるとか。 
さぁアメリカはどん「な落とし前」をつけてアフガンやパキスタンから撤退をするつもりか。 第一次湾岸戦争後もサウジに駐屯したままのアメリカを見れば、易々とパキスタンを手放してくれるとは思えないのだが。

オサマ事件後、TTP(タリバーン連合だか、タリバーン運動だか)の「報復」と称するテロが横行するようになった。ここ1年近く減っていたテロが急激に増えたことで、またまた要注意の世相になった。 昨夜もカラチの海軍航空基地へ武装集団が侵入、米国が供与したP3C哨戒機、2機が破壊され海軍兵5人?が死亡、戦闘は今朝まで続いたとか。 武装集団は10人から15人くらいで少なくとも13回もの爆発が起こり派手な火の手の上がった写真等が新聞やTVには掲載されている。さらにはTTPが「攻撃を認めた」との報道だが… 手口や規模の大きさからは単純にTTPの起こした事件とは見えないな。