原発、無残

11日震災直後からの原発をめぐる報道… そして水素爆発を起こした後の対処などなどについてニュースを眺め読むたびに、日本を離れて遠くに暮らす身でありながら、日増しに無気力になってしまう。もう原発関係のことを書くのは止めようと思ったこの数日だ。

国際原子力機関IAEA)と原子力安全委員会の見解が分かれ、「安全の判断基準」が違うのからはじまり、昨今では被ばく量の安全基準値を変えるって読めば……もう何をか言わんや。
2号機は圧力容器が溶融しているだの、汚染された高濃度の放射線は減ったとか、汚染液が海上へ流れ出すのは減った・止まったのと読んでも最終的には原発事故が終息しない限り放射線の累積量は増え続けていくだけだ。まったく、こうなれば人体に害がないことを心から祈るだけの心境になってしまった。
オバハンがブログでわいわい書いたところで、な~~にも状況が好転するわけでもない。無気力になる所以だ。

チェルノブイリ原発事故が起きた直後から5年間、放射能汚染除去作業の責任者を務め人の言葉。「経新聞の電話インタビューに対し、「福島第1原発事故に必要なのはチェルノブイリ原発を覆った石棺ではなく、東京電力から独立した技術者の特別チームだ」と。
「東電の情報が不正確で不足しているからだ。(企業というものは)会社の利益を優先して行動するので作業から外す必要がある。幅広い知識を持つ経験豊富な技術者を日本中から集めて特別チームを編成し、作業に当たらせるべきだ」等など。

被災された方々には大変申し訳ないが、安全な場所に居ながら疲れ無気力になっている自分自身が情けない。被災された方々の顔が日増しにくすんで来たのをTVで見ながら、あぁ…お風呂に入れていないから大変なんだなぁ…と。