原発に関する安全行政を根本的に見直しすと

昨夜というか今朝というか…時雨に見舞われ、しっとりしたやさしい空気の4月を迎えた。10日以上も前から外気温は毎日32℃、33℃となっており、今月末には40℃にもなるだろう。ここ数年以上、10年近くも前から春が確実に早くなっている。とは言え真夏にはほんの少しだが曇が多くて、昔に比べればマシな「暑さ」なのでエアコンがなくても過ごせる。30年以上も前なら47℃にもなった気温が、せいぜい44℃だもの(昔は47℃でもエアコンを使っていなかった。というか持っていなかった)

福島原発では事故の対応を巡り、官邸と東電や原子力安全・保安院の『相互不信』が高まり、それが因で混乱につながった」との報道に。  オバハンたち国民はTVや新聞、ネット、はては毎週の週刊誌までを丹念に見て「対応」等を見聞きするだけだが、確かに酷いな。 世界から笑われようがバカにされようが、それは良いが(良くはないが)「事故対応・対策・対処」だけはシッカリしてほしい。と言っても……原子力村の根っ子は(利益優先は命より重かったようで)一つらしいから、糊塗できるものなら糊塗したかったのだろう。今回の事故に関しては今さら何ともならんのかも。

政府は今回の原発事故で、原発に関する安全行政を根本的に見直しすと。問題は原子力安全・保安院だわ。なんね、あそこの対応は…
我々は豊かな生活を求め、それに慣れ、ある意味では心身ともに脆弱になってしまったのかも… しかし、今ここで原発については根本的に見直すべき時が来ているのだと思う。原発のもたらす便利さに魂を売り渡すことなく、国民全体が今後は多少の不便さをも受け止めるつもりでいなければ。 
原発を推進することで利益を得てきた政府要人や官僚、電力会社、企業や個人も含めて。また、今になってもなお原発擁護の姿勢を崩さない御用学者を初め、原子力安全・保安院、おまけに一部メディアのお抱え記者等などの黒い癒着とも言えるもの。それらを総てスッキリさせねば、国民自体の覚悟も決まらないし惑わされたままで、原発やそれにまつわる「汚泥」は見えて来ないのではないか。
そもそも原子力安全保安院なるもの…は、原子力施設の設置許可や保安検査などの安全規制が主な業務といいながら、「それがなされていない」とは一部でも大昔から言われていたようだ。多くの「まともな学者」の、数々の提言を退けて来た結果が今回の原発事故だもの。

しかし、それにしても高濃度の放射能に汚染された大量の水何万トンをどう処理するのかね? 遠くの海洋へ捨てるわけにも行かないだろうに。 廃炉に持ち込むにしても専門家は、「すべてを終わらせるには数十年がかりの作業になる」と言うではないの。チェルノブイリと同じように石棺で閉じ込めるにしても、耐用年数が僅か30年ではなぁ… それに石棺のような蓋いを作るにしても莫大な金額(1基2000億円くらいか??)がかかるとか。

日本の国民の多くは気づいていないか、考えたこともないだろうが(世界的な基準から見れば)日本国民の生活は物凄く豊かだ。季節に関係なく様々な食品が店頭に並び、蛇口をひねれば普通に水が出、ガスにも電気にも24時間不自由することなく、国民皆平等に9年間の義務教育が受けられる。餓死者もほぼゼロに近い、こんな豊かな国が世界約200ヶ国の中に幾つあることか…  オバハンが30数年も暮らしているパキスタンの近隣国を見回しても、それは言える。ネパールの首都では停電が毎日18時間、アフガンでもパキスタンの首都でも日に数回数時間の停電、田舎へ行けば1日12時間の停電はざらだ。おまけに2日に2時間だけの給水。真夏になれば水は貴重品そのものだから、風呂へ入る習慣などオバハンには皆無だ。せいぜい水に濡れて出てくるだけの1分間シャワーで済ませるのが当たり前の暮らしだ。 
日本人の生活が、そこまで行くことはないにせよ、 いま被災して避難所で暮らしている方々は途上国並みの過酷な暮らしと、原発周辺住民は不安を抱えておられることだろう。1日も早く安心できる日が来て欲しいものだ。