青年海外協力隊とシニア海外ボランティアを撤退

日を追うごとに治安の悪化が続いている。 本来なら6月7日~12日までは年に一度の宗教行事(ウルス)でイスラマバード近郊の聖者廟へは大勢の人が集まるが、今年はそれも中止になった。先日まで、風に乗って遠くから微かに聞こえていた参詣者を募る笛や太鼓のざわめきも聞こえなくなった。

人の集まる所、警察関係の建物の近くへは行かない。走っている警察車輌からは必ず離れる。また欧米人の多いレストランやホテルへは足を絶対に向けないようになって、もうどのくらい経つのか? パキスタンに馴れているオバハンですらも外出には可能な限り運転手の他に、もう一人を連れて歩くようになった。そして我が家にも何時の間にかガードマンの数が8人に増えている。襲撃されたら守り切れないが、居ないよりはいいだろう…

昨日、JICA(国際協力機構)から青年海外協力隊とシニア海外ボランティアを撤退させると発表になったと。 
今冬、40数年ぶりにお会いした大学時代の恩師から紹介され、「パキスタンへの青年海外協力隊員に選ばれましたが、行くかどうしょうかと迷っています。アドヴァイスを下さい」という若くて非常に美しい女性から相談を受けた。 即座にオバハンは「辞めなさい、治安はさらに悪化します。そしてアナタのように若くて美しい人がパキスタンへ行けば、パキスタン人が放っておきません」と言下に言い放ったものだ。 
言っては悪いが…若い隊員たちの安全確保が充分ではないと、オバハンは前々から言い続け、安全確保に配慮のないJICAの方針に内心、腹を立てて来たからだ。
ようやくJICAもいまごろになって気付いたのか?と言いたいヨ~~