野党々首、記者会見

夜9時から野党連合の会見があるというので、1時間近くもTVの前で待っていた。時間通りに会見が始まることはなく、延々と待ち続ける…。もしかしたら重大な発表があるかもしれないと期待しているが… 朝が早いので、すでに目がシバシバして眠くてたまらん~~

ようやく始まった記者会見場、「両党が連立政権樹立に向けて基本合意したと」長机の前に野党々首たちと幹部の面々がにこやかにズラリ。長机を背にして新聞記者やTVカメラの前には命を張った私兵たちが腰を下ろし、イザという時のために席を占めている。
報道陣の前なので私兵たちは揃いの帽子とTシャツというラフな姿だが、やはり目つきに異様な雰囲気を漂よわせている。質疑応答中に記者団と党首たちに笑いが出ても、私兵たちは前を見たままで誰もが笑わない… いかに自爆テロや射撃に用心をしていることか…

さて総選挙は終わったが、候補者が殺され投票が延期になったわけでもないのに、まだ投票結果が公表されない選挙区がある。他の地区がドンドンと開票作業を進め、即日で当選者を出しているにもかかわらず、何時までたっても開票が2%、3%としか進まない不思議な選挙区が8ヶ所。 開票結果を公表しようとしない選挙区は、結果を改ざんしようとしていると思われても仕方があるまい。国際選挙監視団は開票の場にこそ行くべきだ。

それにしても、「選挙で負ければ大統領職にしがみ付くつもりはない。即時に辞任する」と大見得を切った筈のムシャラフだが、投票結果を改ざんしてでも、ムシャラフ派の議席を1席でものばしたいようだ。

パキスタンの選挙システムは日本とやや異なり、1人の候補者が複数の選挙区で立候補できる。立候補をした地区すべてに当選を果たした場合は、1ヶ所に絞り、他選挙区は当選を辞退するので、その地区では補欠選挙を行う。繰り上がり当選者が出ないシステムだという。で、補欠選挙区へブット元首相の夫ザルダリは立候補、選出され議員サマとして登場(首相になるかも)と。
立候補届けが出来なかった(間に合わなかった)ナワーズ元首相も補欠選挙議席を獲得するのは確実という。