人権保障の停止 パキスタン非常事態宣言③

パキスタン全土に非常事態宣言が発令後(今朝の英字新聞によると)、反政府活動家(弁護士や市民活動家)の700人が逮捕されたと。当然のことながら、まだまだ逮捕者は増えるし、弾圧も厳しくなるから逃げるのなら早くと言いたい…  とりあえず、まだ外貨口座は凍結になっていない。


非常事態宣言の発令後、ムシャラフは臨時憲法令(Provisional Constitution Order:PCO)を公布、今後は生存権、身体の自由、国内移動の自由、集会の自由、結社の自由、言論・プレスの自由、平等権は一時停止されるとした。 また、裁判所は引き続き機能を有するが、大統領、首相その他指名する当局に反する判決、命令等を行う権限を有さないとした。
人間としての権利の停止というのが、いかに凄いことか。
字面を見るだけでおぞましい。

テレビは国営放送以外、見ることができない。民放はすべてケーブルテレビで視聴する仕組みで、このケーブル会社を政府が管理したため、放送する手段がない。新聞は英字紙のみに「自由な論調」を容認した。知識層や外国人への好印象を狙ってのことだという。(日本の外務省HPより)

アメリカは パキスタンへの経済支援を見直す意向というが、支援金額1兆2000億円の大半がテロ掃討名目であれば、痛し痒しというところか。