明日のイスラマ集会はキャンセルか

ブットを狙ったテロの死者は140人に達した。パキスタン人たちの多くも、まだ興奮が覚めやらない…といったところか。
ブット自身は、「テロの犠牲になっても、テロリストには屈服しない」と述べ、イスラーム過激派に毅然(きぜん)とした態度で臨むことを強調したと報道されている。ブット自身は元気で結構。しかしブットが全国行脚に出るたびに、付いて廻る身近にいる幹部や支持者たちはたまらんだろうなぁ~~ 

当初、ブットの率いるPPPは、1万人の支持者でブットを取り囲み安全の確保をすると表明していた。しかし実際には予想以上の人が集まり、路上は人と車で埋まり身動きも出来ないほどになってしまった。TVの画面で見ていても怖いほどの集まり方だったもの…  普段から娯楽のないパキスタン、気候もよし、ちょっとしたお祭り騒ぎでカラチ市民も浮かれて集まったから被害も大きくなった。

それにしても…何だかオカシナ自爆テロだったなぁ~~ 何がとは言えないが、オバハンの「感」がオカシイと言っている。ラール・マスジッドの時と同じで、真実が出ることはないのだろうが、今回のテロは過激派の仕業ではないような気がする… 警察は「周到な組織的犯行との見方」というが、組織的な団体って、どこのことよ???

明日21日は首都イスラマバードへ来る予定だったが、何も報道されていないところを見ると、今後は各地での集会を控えるのであろうか? ようやく大統領選挙が終わり、年が明けたら総選挙か… 
ますます混乱が予想され、気が重い。

パキスタン国内がこうして大荒れ、隣国イランで誘拐された日本人学生のことは、当地の新聞にチラリとも出ないが、犯人たちはパキスタンへの逃走を企てている可能性も出てきたと伝えられている。 
イラン国内で上手く解決、無事釈放されればいいが…