衣の下に鎧、小沢一郎の論理

テロ対策特別措置法に基づき、海自がインド洋(アラビア海)上で給油した燃料が、イラク作戦への「転用」になっているとの問題で、アメリカは公式に「転用」を否定する回答を出したと。
イラクには使っていない」とする回答をアメリカから得た日本政府は、これで民主党など野党の追及をかわしたいと考えているのか。

まったくなぁ~… 「白」を黒とでも、赤とでも自由に言い換えて平気なアメリカに、日本政府はどこまでくっ付いて行こうというのかねぇ~~ テロ特措法に関する政府・与党の姿勢は、国民をなんとか言いくるめて実施しようというものだ……

「テロ特措法」では、アフガニスタンの対テロ活動に従事する艦船にしか給油できないことになっている。
しかし日本政府は、それを「アフガンを中心とするテロ掃討作戦に当たる米英などの艦船に、海自が補給活動をする」と変更、「テロ特措法」を延長したいようだ。
ということは、法案が通り延期になれば「テロ掃討に該当する作戦」なら、どこの国の戦闘にも給油が出来るということではないの。

テロ特措法によって支援(給油)しているのは「海上阻止活動」ということになっているが、その実態も怪しいとオバハンは前々から考えている。
アフガンには海はない。極論を言うなら「海上でのテロ阻止」そのものがあやふやな活動だ。そんなあやふやな支援活動に、年間200億円以上もの血税を流し込む日本政府の気がしれない。
仮に200億円もあれば、農山村の村々に10万個ものカレーズや井戸が掘れ(そのために雇用を促し)、農作物が採れるようになって400万人が食べられるようになるワ…

今月初め、民主党小沢一郎が、「海自の給油活動に代わる国際支援として、政権を担う立場になれば、アフガニスタンでの国際治安支援部隊(ISAF)への参加を実現したい」と語っていたそうで、呆れた。
ISAFは確かに国連決議で設置が承認されている。日本も何らかの形で国際貢献することは必要だと思う。しかしISAFは治安維持活動とテロ掃討活動の2つが主任務で、そうなれば後方支援という形ではなく、反政府グループとの実戦になるのは必須。 武装してアフガンでの任務?? 日本国憲法はそれを許すというの?? また、仮にそれが可能だとして、実戦経験ゼロの自衛隊に、そんなことが出来るのか??

小沢は国連決議に基づく国連の活動であれば、海外での武力行使でも憲法に違反しないという立場らしいが、なんだかんだと言いながら、結局のところ衣の下は鎧だったのかと、ガッカリ!!
国連の戦争は正しい戦争と思っているところが、大間違いだわ。

それに、日本政府が後方支援と言い募ろうが、それは参戦している事実に間違いはない。日本(国民)も参戦意識を持つべきだ。
戦争は戦争、正しい戦争というものはない!!!